2016年03月20日

好きな曲を弾いた日

僕が弦楽曲の中で一番好きなもののひとつ、
モーツァルトのアイネ・クライネ・ナハトムジーク。

4楽章とも名曲です。
今回は第1楽章を演奏させて頂く機会を頂きました。

革命前に作られた社交時代の音楽。

高いクオリティと親しみやすさ。
ひとつたりとも退屈なパートはない。

演奏者には洗練度と
音の軽さをとらえる技巧を求める。

弦楽器は弓で音色がガラリと変わる。
左手で音程を作り、
右手で音の軽さを表現する半飛びの弓のコントロール。

演奏は集中力だ。
呼吸を合わせ、始まったら止まらない。
他の奏者を注意深く聴き瞬間に反応しあう。

1458460252.jpg音楽は瞬間に生成され消えてゆく。
その瞬間にしか存在しない
1回きりの即興ライブ。

重なった音がハモり、
ユニゾンで揃った心地良さは
身震いさえ感じました。

貴重な一瞬を留めた写真を下さった方に感謝です。

他にバッハのアリオーゾと
モーツァルトのキラキラ星変奏曲も弾かせて頂きました。

今日の子供たちには、
弦楽アンサンブルの楽しさを感じて、

より自分の楽器の修練を積む
新たな気持ちを抱いてくれたら嬉しいです。

建築と同じで、日々研究。
生涯精進あるのみです。

わずかずつでも成長したいという誠実な気持ちは
生み出す建築や音楽に反映してくるものだと思います。

五嶋みどりさんの言葉
「楽しみも苦しみもすべて音になる」


司建築工房

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 大地の樹木 本物の素材 火のある生活





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2016年03月06日

六角形プラン

本物のクオリティーを持った家に住めるように
力を尽くすことほど面白くて意義のある仕事はありません。

目と肌を通して、人の心を揺り動かす建築を作る。

今、あるプロジェクトの実施設計を日々手がけているんだけど、

スケール感や素材の感触を想像し、
工事のしやすさを追求しながらおさまりを考え、
自分の手で作っていく感覚で設計をしています。

考えながら修正を繰り返し、瞬間的に生成されていく。

まるでモーツァルトの即興音楽のように
繊細な感性で他の奏者を注意深く聴き、
瞬間的に反応し合う感じと似ているかもしれない。

住まいの本質は内部空間にあり、
その核心は平面構成にある。

平面図自体が絵画作品にもなりうる。

さて、今回は六角形プランなんだけど、

自然界で六角形と云えば、
亀の甲羅、雪の結晶、
なかでもミツバチの巣でしょう。

美しいハニカム構造は今や建築材料や
航空宇宙産業にも応用されている。

ミツバチは優れた数学者であり、
建築デザイナーでもある。

彼らは完璧な角度を測るだけでなく、
地球が丸いことも認識しているらしい。

人のためでも六角形の空間は、
四角形よりも優しく包まれている感覚で、
人間の動きによく馴染みフレキシブルだ。

異国での山に囲まれた環境に相応しい
有機的な建築を建てる喜びを味わいながら、
完成の現場を想像する。

寝室、書斎、浴室から望む山の景色。
暖炉を囲む寛いだリビング。

高低差のある敷地によって、
階段を下りると違った景色に親近感を覚える。。。

宮城谷昌光さんの言葉。
「私はわずかでもいいから成長したい。
昨日よりも今日の方が良いものを書きたい。
言葉が人の心を打ち、人の助けになるというのは、
書く人のそういう部分がひとつひとつ
言葉に反映してくるからではないかと思うのです。」

日々の積み重ねの成長の先に
クライアントのための生命力のある建築が生まれる。

決して終わることのない生成の過程をもう少し楽しみます。



司建築工房

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