2016年08月28日

充実の夏の現場から

今年の夏は2件現場が始まりまして、
現場で過ごすことが多かった。。。

早朝に起床し、料理をして朝食をしっかり摂り、、、
弁当を持って現場に出掛ける。

夏の現場の一日は、
ミネラルウォーター2リットルをいとも簡単に消費する。

現場から戻れば、ゴミなどの片づけ、設計や段取り、、、
そしてチェロの練習。

日没とともに休息に入るわけではないけれど、
案外サーカディアンリズムな毎日だ。

現場でも最近はトンボを見掛けるようになり、
あれほどいた蚊も減ってきた気がする。

現場生活から季節の移ろいを感じるのでした。

1472304667.jpgリフォーム現場ではドイツから取り寄せた
電磁波電界シールド材を

外壁面すべての壁と
最上階の天井に敷設した。


これは外部から建物内に透過してくる高周波を遮蔽し、
内部の高周波と屋内配線から発生する低周波を吸収して減衰し、
伝導性テープでアースと連結させて、逃がす仕組みだ。

無線通信網の利便性を最優先して
負の側面を顧みない文明社会日本の中では、

かつて人類が経験しない電磁波を
あらゆる場面で四六時中浴びていることは事実で、
活性酸素を放出させやすい環境だと言える。

最近は田舎へ逃げれば大丈夫とは言えなくなった。

世界ガン研究機関が携帯基地局などから出るマイクロ波に
発がん性の可能性を認定して5年経つけれど、

国が定めた電力密度の安全基準は
高周波規制を始めているEUのなんと1万倍。
これは人体の許容範囲を越えている。

EUの国々がマイクロメーターを見送ったり、
高周波規制に乗り出している動きと逆行して

日本では介護・医療・学校でさえ
無線LANによるユビキタス社会を国策とし、
高速通信技術をさらに加速させている。。。

この話題はこのぐらいで切り上げて。

工程の最後にはガラス面にもシールドフィルムを貼り、
シールドカーテンを併用します。

これで25年前の電磁波レベルにはなるだろうか。

猛暑の中、壁に貼った電磁波シールド材を貼ってから
明らかに輻射熱の体感が変わった。

思いがけず、遮熱効果もあるようだ。

住宅は、健康な人生を過ごすための基本的な生活の居場所であり、
しかも、安らぎ、寛ぎ、癒されるべきで、
いつまでも飽かずに楽しめるところだ。

それには身体感覚に基づいた
自然の素材で生成される表現にすべきで、

内部空間こそが住宅の本質だ。

1472304708.jpg今現場は天然の木に囲まれてきたけれど、
住む人の前に、僕ら現場で働く職人に
エネルギーを与えてくれている。

すべての壁に木を貼り終えたら、
床には天然のマーモリウムを貼り、

薪ストーブ廻りのレンガ貼りや煙突工事も
これからだ。

そして棚、テーブル、机等
すべて壁と同じ木で手作りしていきます。

1472468511.jpg注文して挽いてもらった木材を
大工さんの作業場で、
1週間プレーナー掛けしています。

かなりのボリュームがある木たちを
加工できる広い作業場があることが有難い。

木屑の量も半端ない。

木は削ってみないとわからない。

機械に掛けるとは云え、何度も削り木を見て、
同じ樹種でも個性の違うひとつひとつの材料を生かす。

親密に木と接すると、材木屋さんが苦労して適材適所に
少しでもいい材料を届けたいという想いがわかる。

自分で木を一枚一枚機械に通しながら感じるのは、
建築というのは自分の姿が忠実に映るもので、

作り手の生活に偽りやうそのないものであれば、
最善を尽くして誠実に生きる生き様が鏡のように反映するということ。

たぶん同じ木の表現でも違ってくるし、
お施主様はそのなにかを感じて
暮らしてもらえるのではないかと信じています。

1472304766.jpgもう一つの現場は新築で、
こちらも猛暑の夏始まりました。

海外とか国内とか建築に区別はないけれど、
この建築は現地で産出する石を
外壁や土留めに積み、

内部は木と現地で調達できる土と天然のマーモリウムで造り
外壁の石が内部にも連続します。

壁の中や屋根面、床の断熱にも空調設備を備えた天然の素材を使い、
外部の建具もすべて木でつくる二重の建具です。

この土地に生えた樹木のように有機的な自然の風景となるためには
本物であらねばならない。

廻りの自然環境に調和してくれるだろう六角形の空間を
楽しさや豊かな生活に貢献するように設計しました。

当初は別荘であるけれど、永住の住まいとしても
日々の生活で季節、昼夜、様々な楽しさを発見してもらえたら嬉しい。

僕の考えた表現が形になるまで
まだまだ建築の日々が

つづく。


司建築工房

♪・・・・・・・・・・・・・・・・・・♪
 大地の樹木 本物の素材 火のある生活












posted by Koji at 15:25 | TrackBack(0) | 現場

2016年08月02日

特別展古代ギリシャ

ルネサンスの天才も近代絵画の巨匠も
古代ギリシャからインスピレーションを得て、
創作の源がここにある。

古代ギリシャの遺産は、
まさに永遠の美の源泉、人類の宝だ。

ローマの葡萄畑からラオコーンが出土した時、
ミケランジェロは芸術の奇跡と言った。

1470199419.jpg斬新なモチーフとフォルムの土器。
繊細な装身具の工芸技術。

歴史上の芸術家に引けを取らない
名もなき陶工、陶画家、金細工職人たち。

僕はアッティカ黒像技法の人物画が好きで、

ルーブル美術館でも多くの作品を見ましたし、
ルーブルにはヘレニズム期における彫刻の傑作があります。

古代ローマ人はギリシャ彫刻のリアルな官能表現に魅了された。
ロダンも古代彫刻に魅了されたひとりだ。

僕は浮彫りも好きで、パルテノン神殿の浮彫り彫刻は、
大英博物館等でもたくさん見ました。

男たちは食べるために戦う戦士。
ゆえに肉体を鍛え、人間の肉体美を追求した。

芸術には富が不可欠だけど、
職人たちの人間本来の信仰心によるところが大きい。

古代ギリシャへのリスペクトは美術だけではない。

古代ギリシャ人は、都市国家を形成し、
建築、哲学、数学、天文学、医学、文学、
演劇、オリンピックの礎を築き、民主政治を行った。

法律の下での平等、言論の自由、選挙、裁判が行われた。
真実を探究し、知性と野生のバランス感覚を持ち合わせた。

現代社会の礎を築いた古代ローマ人のインフラ技術も
これらの人材を輩出した教師は古代ギリシャ人だった。

アレクサンダー大王は13歳から、
アリストテレスから教育を受けているし、
カエサルもアウグストゥスもギリシャ人教師に学んでいる。

古代ローマの元老院の影に古代ギリシャ人あり。

古代ローマの医師はギリシャ人の仕事だった。

アルキメデス、ヒポクラテス、、、
ピタゴラスは地球は丸いと言った。

紀元前にすでに地球の円周の長さを求めている古代ギリシャ人。

今回の古代ギリシャの芸術を通して、
一神教でない時代の人間の能力の高さを改めて窺い知るのでした。

1470203462.jpgギリシャ神話やホメロスの世界は、
その後のヨーロッパ市民の
一般教養のひとつだけど、

それに登場する英雄たちに魅せられた
シュリーマンのような発掘した人と

それを大事に保管する人がいなければ
今日の鑑賞は叶わないわけで。

今回火山灰に埋もれてたことで、
3700年前の色鮮やかなままのフレスコ画には心躍りましたが、

引き続き、火砕流に埋もれたポンペイの壁画展が楽しみです。


司建築工房

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posted by Koji at 22:22 | TrackBack(0) | アート