2014年07月08日

七夕のお茶事

今日は五節句の一つである七夕のお茶事だった。

空色の紗のお着物のご亭主は、
最高の夏の景色だ。

お取合わせされたお道具たちに目を移すと、
輝くばかりの景色が別世界へと誘ってくれる。

竹や杉の銘々皿の軽やかさ。
夏の平茶碗たち。

黄瀬戸の平水差しの涼しげなお水。
その塗蓋はうずくりのように荒く削り出されて
水面の波紋のような景色になっている。

お釜用の敷き板の真塗に風炉先屏風のよしが映る。

お掛軸は笹の葉に短冊が風に揺らいでる絵と共に
「千里同風」の文字。

どこにおられる方も命あるもの全てが
同じ夏の風を感じているのだ。

同じ月を違う場所で同時に見るように。
四文字になんと素敵な世界観が広がっていることだろう。

この言葉には天下泰平で平和であるさま、という意味がある。

もう戦争なんて二度としてはいけないという
平和への願いは誰しも同じだと信じたいけれど、
政府は国民と同じ方向を向いているのだろうか。

東日本大震災後、航空自衛隊の災害派遣活動の方たちの合言葉も
この千里同風だった。

20140707.jpgお茶室のゆったりとした時間の流れの中で、
日本語の美しい言葉と所作は

きっと世界の平和に必要な文化だと
つくづく感じるのでした。

僕の好きな酒井抱一の「七夕図」を添えて。


司建築工房

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 大地の樹木 本物の素材 火のある生活






posted by Koji at 23:59 | TrackBack(0) | お茶
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