2016年09月11日

弦楽の響きに癒される秋

最近は、食事の時や夜のリラックスタイムに観る
パラリンピックの選手たちに
オリンピック以上の感動と勇気をもらっている。

ハンディのあるところからスタートして、
健常者以上に努力・修練を積み重ねた人たちだ。

弦楽器を習得する道にも通じるものがある。

さて、五嶋みどりさんのチャイコフスキーの協奏曲を鑑賞してきた。
努力・修練を積み重ねて舞台に立つ姿がここにもある。

メンデルスゾーンと共に好きな曲のひとつだから
生演奏を聴く時間は特別だ。

超絶技巧の難曲を巧く弾くなーという感じの演奏ではない。

技術的な難しさから完全に解き放たれて、
全身で音楽表現のみに集中する表現者と云おうか。

求める音色を紡ぎだすために
覚え込ませた身体が躍動する姿は
鍛え上げた舞踏家のようだ。

6月にもみどりさんの演奏を聴く機会があって、
その時はリスト、モーツァルト、クライスラー、シューベルト
だったけれど、

それぞれの曲想に即した音色と
やわらかいタッチが印象的だった。

今回も時に、海へ急降下して魚を捕まえる鳥のように
弓が弦にアタックするのだけれど、

実にいいニュアンスの音色だ。

幸運なことにアンコールで
バッハの無伴奏を2曲聴かせてくれた。

教科書的ではない、アイデンティティーのあるバッハは
目頭が熱くなり、心に沁みた。

もうひとつ、広上淳一さんの指揮による京響が
アンコールとして聴かせてくれた武満徹のワルツ。

僕は初めて聴いて気に入ってしまった。
帰って調べてみたら、
映画「他人の顔」(1966)で使われた曲のひとつらしい。

最近仕事の合間に機会を見つけて鑑賞するのは
チェロをはじめ、チェロ四重奏や弦楽四重奏なんだけど、

この弦楽合奏の音の重なりでできる
温かくて深みのある音色に癒されている。


司建築工房

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posted by Koji at 16:36 | TrackBack(0) | 音楽
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