2016年12月06日

casa grotta HP UP

久しぶりに完成後写真撮影ができたので、
ホームページにアップしました。

これはシューズボックス型の3階建ての住居の内部を
全面改装したものだ。

1480928986.jpg白いビニールクロスと既製品のドアがついた
物件だったけれど、

洞窟状の空間は、
やりようによっては魅力的なものになる。

壁を取り去り、照明・LANのハブ構築、
電磁波対策をしながら、

1480928745.jpg床はすべてリノリウム。
1階の壁・天井は桐、2階はレッドシダー。
ストーブ廻りは煉瓦。

レッドシダーは家具もすべて材木から挽いてもらい、
大工さんと一緒にプレーナー掛け、面取りをして
愛着をかけた木たちだ。

この空間に山の精、山のスピリットを注ぎ、
樹の洞窟にしようというのが、そもそもの発想だった。

1480928891.jpgお施主さんの生活スタイルを
自らの文法で家具や内部造作を形にした。

この空間に薪ストーブを設置したんだけど、

古代より家は母親の子宮を象っていて、
家の中にはかまどがあった。

1480929027.jpg
ローマ時代、洞窟は大地を母と敬う信仰から生まれ、
洞窟を母の胎内、命の源と見立てた。

ルネサンス時代、人々はキリスト教以前の時代は
おおらかで豊かだったのではないかと
古代の理想を探し始める。

ローマ時代のネロ皇帝の住居跡を掘ってみたら、
グロテスクの語源となった
グロッタ模様の世界が広がっていた。

1480928460.jpgルネサンスで人間解放が謳われてから
王侯貴族は競って、
古代の理想グロッタを作った。

ロシアのピョートル大帝も早速流行を取り入れ、
宮殿に自分の息抜きのための
秘密の場所を作らせた。

ペテルゴフのゴロッタはほぼ完全な形で残っている。

1480928502.jpg19世紀までは建築を作る時、
人は自然信仰の力を借りた。

自然を肯定し、人間も自然の一部であるという
グロッタの精神で作り上げた内部空間は
僕の仕事の魂だ。

大地と繋がり、原始的な力を持つ素材たちが、
人の心を揺り動かす建築。

1480929745.jpgこの安らぎに満ちた
静謐なハーモニー、

自然と建築と人間が
融合した暮らしの中で

新しい喜びを
日々発見していくことを願って。

敬白。

司建築工房

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 大地の樹木 本物の素材 火のある生活









posted by Koji at 12:57 | TrackBack(0) | 現場
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