2009年01月02日

ベルリン巡礼2

.JPG今回のベルリンは、
ユダヤ人の歴史に触れた旅にもなった。

第2次世界大戦の
ナチスドイツを背景にした映画
「ライフイズビューティフル」

「戦場のピアニスト」
「シンドラーのリスト」など
悲惨な時代背景を思い描くんだけど、

ベルリンの壁を見学して、
貴重な写真が展示してあった。

_E^.JPG友人のアナはユダヤ人で、
お父さんは画家だったんだけど、

ある日突然ナチスがやってきて、
画家をやめさせられて、

オランダのアムステルダムで名前を変えて、
隠れて生活していたそうだ。
まさにアンネ・フランクと同じ。

教会から聞こえるカリヨンの音が唯一の心の慰め。
当時は鐘も武器に変えられ、
戦争が終わり、また武器を鐘に再生して・・・、

だからあのカリヨンの音は平和の象徴なのだ。

そんなお父さんの残された絵を見せてもらったけど、
どことなく悲しげだった。

_.JPGユダヤ博物館もすごく印象深かった。
ポーランド生まれの建築家
ダニエル・リベスキンドの設計だ。

外観はシルバーメタルの
冷たい印象の素材でジグザグ形を呈して、

亀裂が入った、刃物で引き裂かれたかのような
開口部のデザインは、迫害を受けた表現だろうか。

内部は迷路のようで、何気に入っていくと、
出口が見えなくなり、自由を奪われる空間だ。

ガス室を表現した、3分程度わずかなトップライトのある暗い部屋に
閉じ込められるという趣向の部屋あり。

骸骨を表現した鉄の顔のオブジェが敷き詰めてあり、
その上を歩くという部屋もあり。

ちょっとここは居たたまれなくなって、すぐ離れた。

この博物館には玄関がなくて、
隣のベルリン博物館からの地下通路が入口で、

入場する前に、空港のようにセキュリティーチェックを受けて、
荷物をすべて預けるという入場方法だったけれど、

確かにこの内部空間では、
何かあったら大パニックに陥るであろう、
日本の消防法ではまず不可能な建築なのだ。

こんな内部空間を構想し、図面化するには、
大変な建築家としての技量を必要とする。

展示してある写真は、上流家庭を思わせる気品のある人物や
芸術家ばかりで、手紙も大変きれいな筆跡のものばかり。

悲惨な写真はひとつもない。

この内部空間から、ユダヤ民族はいかに優秀であるか、
ゆえに迫害されたんだというメッセージを感じた。

.JPGこの日の晩は、アナとアンドレアが
手料理をふるまってくれてのディナー。

レオンはずっとコウジのためにと
ギターを弾いてくれた。

それでディナーのあと、
お父さんの天使の絵を飾ってお茶会をした。

3.JPG心をこめてお茶を点てて、
絵の前に、アナのお父さんに
一服差し上げた。

ユダヤの方との初めてのお茶会だった。



司建築工房

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 大地の樹木 本物の素材 火のある生活
posted by Koji at 23:11| Comment(0) | TrackBack(0) |
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