2010年05月28日

クリスチャン・ツィメルマン

今年はショパン生誕200年ということで、
これまでのショパンコンクール優勝者をはじめ、

多くのピアニストが来日し、
ショパンプログラムのコンサートが目白押しだ。

13038.BMP1975年に史上最年少の18歳で優勝して、
今や巨匠中の巨匠。

YouTube で、完成された
気品あふれる演奏を見てきたけれど、

ついに生で演奏を聴けるとは。
しかもオールショパンプログラム。

自前のコンサートピアノを世界中に持ち歩き、
会場の特性に合わせて調律師と共同で

響きのコントロール等、全てに徹底したこだわりを持って
リサイタルに妥協を許さない。

自前のピアノを持ち歩くのは、ホロヴィッツもそうだった。

ピアノのイスは僕が愛用しているバランスチェアーのように
前に傾斜している。

今回の演奏をおそらく録音して聴き直し
次の公演への修正のためだろうか、

ピアノの前にマイクをセットしている。

ノクターンから始まり、葬送ソナタ。
細部まで気を配った色彩豊かな完成された演奏はさすがだ。

ピアニシモのコントロール。
同じ主題を違うニュアンスで弾き分ける。

前半の最後はスケルツォ2番。
今まで聴いた中で最高のスケルツォ2番だった。

この曲をここまでいろんな表情を見せて、雰囲気を出すとは。

後半はソナタ3番。
最後の一音まで集中してドラマを作っていた。

今日の会場のお客さん、拍手が早すぎて
最後の一音の余韻が消されてしまったのは残念。

僕の座席は2階席で3階席がかぶっている席だったので
ちょっと音響的に不利で、速いパッセージの部分の響きが
籠ってしまうのも残念だった。

次のラスト曲「舟歌」の前にすかさず席を移動した。

響きが全然違う!
これぞツィメルマンという演奏を堪能できた。

アンコールはなかったけれど、
予定されたプログラムに全身全霊を傾けた素晴らしい
リサイタルだったと思う。

白髪のツィメルマン、まだまだ往年の輝きは健在だ。
次回はポーランドの哀愁漂うノクターンや
マズルカ、バラードを聴きたいものだ。

司建築工房

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 大地の樹木 本物の素材 火のある生活
posted by Koji at 23:37 | TrackBack(0) | 音楽
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