2011年06月18日

佐川美術館の青蘆(せいろ)茶会

今回念願叶って、楽さんの感性で表現された
近代茶室でのお茶会を堪能してきました。

杉板型枠コンクリート打放しに
プリミティブな木材や石などの素材感と

無駄な線を省くディテールは、楽さんの美的感性と
新しい表現への飽くなき挑戦の精神を感じた。

P6177013.JPG客人に喜んでもらうための空間造り。

茶室へのアプローチは、
水庭の水面の下へ
階段で下りていくところから始まっている。


水御堂よりも海の中に潜っていく雰囲気がある。

水面のトップライトから自然光を導いて、
陽が差すと水面の揺らぎが地下の床に映る。

P6177036.JPG地下は光と闇の静寂空間だ。

パースペクティブの路(ろ)から
寄付(よりつき)に着くと、
ポチャン!ポチャン!と滴る心地よい水の音。

水を張った飛び石を歩いて水路地で腰掛けて、
しばし水の音を聴きながら空と対話して
緊張感を緩める。

中潜(なかくぐり)を潜って
小間の盤陀庵に入れていただくと

和紙に透かされた透明のアクリルの
繋ぎ目で竹の節を表現している。

水庭にある青々としたヨシとヒメガマの緑が
水面にバウンドして和紙に緑の光を映し出す。

今回はそんな季節感を味わうお茶会だ。

P6177021.JPG太鼓張りの障子を開けると

水庭と床レベルが同じの
広間俯仰軒に出る。

ここでルビニャックの赤土で焼かれたという
楽さん自身の作品
フランス楽茶碗でお茶を一服いただきました。

僕が頂いたお茶碗は
裏千家のお家元が一番のお気に入りだそうで、

プリミティブな感じの景色と
小ぶりで愛らしい造形のお茶碗でした。

僕の隣の方が頂いたリモージュの白土で焼かれたお茶碗も素敵だった。
コバルトブルーの景色と茶碗の底の光る釉薬は銀貨を溶かしてあるらしい。

振り返るとルイス・バラガンの建築空間に近いかもしれない。

楽さんでも悩み、今までの手法をいったん捨てて、
インスピレーションから新しい表現を生み出していくと伺った。

常日頃から片書きや言葉に惑わされずに
自分の背筋で感じられる物差しを持ちたいと思ってるんだけど、

僕があこがれる芸術家の堂々としてやさしい魂を感じて
すごく勇気づけられた。


P6177059.JPG滋賀までせっかく来たので、

僕に造形の力学を教えてくれた
明貫親方の坪庭を見に
京都の何必館に寄って帰ってきました。

この空間がビルの5階にある。

一平の女将さん、伊藤先生、ご一緒して下さって
貴重な体験を有難うございました。


司建築工房

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 大地の樹木 本物の素材 火のある生活

posted by Koji at 08:44 | TrackBack(0) | お茶
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