2012年02月11日

永遠の僕たち

ガス・ヴァン・サント監督の映画。

何の予備知識も持たずに、期待もしてなかったんだけど、
いい時間が過ごせたので書こうと思う。

OT120210.jpg余命3カ月の彼女役、
どこかで見たと思いきや
アリス・イン・ワンダーランドのアリスでして、

エンドロールでデニス・ホッパーに捧ぐ?!
彼氏役はデニス・ホッパーの息子が
演じていたのだ。

若者と愛と死をテーマにしたものは、重たくなりがちなのに、
何だろう、このすがすがしさは。

陰を抱える現代の若者の繊細さ、不安定さと
長くは続かない幸せなひと時を生きることを描くことで、

「死」が違った趣で浮かび上がる。

死はナッシング、無だと言っていた彼が
最後、彼女の葬儀でスピーチに立った時、

走馬灯のように彼女との想い出が浮かび、
言葉を発しない。

泣くのではなく笑みを浮かべる。
そしてエンドロール。

想い出も魂も永遠に心の中で生きている!
物は無くなるけど、歴史は残るのだ!!

両親を交通事故で失ったトラウマもいい方向に脱皮できて、
その後の人生に明るい希望を想像できるエンディングなのだ。

特攻隊の日本兵の幽霊役で日本の俳優さんが出てるんだけど、
死を覚悟して書いた愛する人への手紙で

天皇陛下万歳ではなく、愛するあなたの名前をつぶやいた。

この手紙を届けなかった後悔を彼に話すことで
日本兵の幽霊の魂も昇華していく。

長崎の原爆の映像を挿入したことも驚いた。

最後彼女はひとりで旅立って逝くのではなく、
この日本兵の幽霊の友達が死の世界への旅路をエスコートする。

彼は日本兵の友達に敬意のおじぎをするのでした。

脚本に日本人が加わってるんじゃないかと思うぐらい
日本の精神性を描いているのも驚いた。

現代の若者の携帯やネットを描かないのがタイムレスで
ヨーロッパ映画のような趣向の好きな映画でした。


司建築工房

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posted by Koji at 00:28 | TrackBack(0) | 映画
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