2012年05月19日

アナクロ人間

ホームシアターやオーディオを趣味のできる範囲で
いいクオリティーで再生することをやってきたけれど、

最後に辿り着いたのは、やはり子供のころから
親父のタンノイのスピーカーで聴いてきたレコードだ。

僕はレコードの部屋に広がる空気感が好きだ。

CDはダビングできたり、車の中で聴けたり、
携帯用のCDプレーヤーで持ち歩けたり、

聴きたい曲の頭出しが簡単にできるし、
生活の中に音楽を身近にした。

iPodもそう。

OT12051901.jpgデジタル社会でアナログのレコードを聴くのは
一見時代に逆行してるようだけど、

一回一回レコードをジャケットから
丁寧にいたわるように取り出して、
クリーナーを掛けて、

レコードプレーヤーにそっと置いて、
最初は音量をしぼって、聴きたい曲の溝めがけてそっと置く。

その毎回の儀式のような
お茶のお点前にも通ずる所作も大好きなのだ。

僕は、手描きの手紙やスケッチ、アナログの音は、
いくら便利なツールが進化しても、

ずっと生涯愛着を持って慈しんでいくだろう。

デジタル社会で失われた
温かみや味わいがある。

レコードの溝に針が擦って出る音に耳を澄ませると、
もうそこには生の音楽がある。

CDは言わば冷凍食品でデジタル情報に変換して長期保存可能。
食べる時に解凍する訳だから、

(再生する時にデジタル情報をアナログ信号に変換)
鮮度が違う。

レコードは最初からアナログだから、
レコードの録音技術、マイクなんかのクオリティが決めてになる。

うちに新しいフォノプレーヤーと
真空管のフォノイコが来た。

アナログの音の広がりは、
真空管も温まってきて、いい空気感だ。

今バックハウスのベートーヴェンピアノ協奏曲第4番。
指揮はハンス・シュミット・イッセルシュテット。名盤だ。


司建築工房

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 大地の樹木 本物の素材 火のある生活
posted by Koji at 22:14 | TrackBack(0) | 音楽
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