2017年04月15日

イロハモミジとの旅2

旅のお供、葉山のいろはもみじは
舞台正面の座席の僕の足元だ。

ナタリーデセイをコンサートホールで聴く
いろはもみじもそうはいないだろう。

私は歌う女優です、と云うデセイ。
今回は様々な個性を持つ女性たちの恋を歌う。

音楽の流れや言葉のつながりまで何度もリハーサルを重ねて
熟成させたプログラムとのことだ。

よく楽器の演奏で歌うように弾くっていうけれど、
音楽の流れに言葉を乗せて心を表現する。

外国の言葉はわからないけれど、歌い始めると
ガラッと世界を変えてしまう。

絵画でも工芸でも建築でも
画像と直接観ることの違いは
あまりにも大きいけれど、

空気を伝わって直接響いてくるデセイの歌声は
異次元のものでした。

コロラトゥーラの華麗な技巧もさることながら
ピアニッシモの繊細で伸びやかな歌声は圧巻だ。

僕は、フィフス・エレメントの中でオペラを歌う場面の
ブルース・ウィリスのあの表情が頭に浮かんだ。

いい演奏にはいくつかの要素があると思うけれど、
一番は音そのものの美しさだと思っている。

デセイの歌声そのものが美しい。
日本的に言えば人間国宝だと感じた。

それとピアノのフィリップ・カサールが良かった。
最初のモーツァルトから引き込まれて、
まるで言葉を歌っているような演奏だった。

音楽を肌で堪能した特別な夜でした。

houshun 232_R.JPG筋書きのない旅は
まだまだ書きたいこともあるけれど、

いろはもみじは
僕のアトリエの木陰で
ひっそりと佇んでいる。



司建築工房

♪・・・・・・・・・・・・・・・・・・♪
 大地の樹木 本物の素材 火のある生活


posted by Koji at 20:38 | TrackBack(0) | 音楽

2016年12月25日

クリスマスの音楽に招待

20世紀人類は、兵器開発に天文学的予算を投入し、
戦場は最新科学の実験場となり、
戦争が科学を飛躍的に進歩させてきた。

21世紀その際限なき人類の欲望は留まることを知らず、
ますます科学が戦争の悲劇を拡大してゆく。

昨今、世の中はグローバルネットワークの時代に逆行して
外国人を排斥する風潮が増してきている。

でも人類に必要なのは、人の気持ちの温かみであり、
自分と違う考えを理解する寛容だ。

それは普段の生活でも建築の仕事でも同じ
普遍的な考えであると僕は想っている。

さて、この度クリスマスコンサートに招待する企画に
チェロで参加させて頂きました。

自分のつたない演奏でも皆とのアンサンブルで
音楽を届けることができたなら素敵なことだ。

ヴィヴァルディの四季「冬」は、ソロに合わせて
みんなが平和で幸せな日々でありますようにと、
想いをチェロの響きに込めました。

最後に皆でサイレントナイトを合奏したんだけど、
宗教の枠を超えてみんなが団欒の夜を過ごせますように。

この素敵な機会を通して色んな方と歓談できたことが、
僕にとっての最高のクリスマスプレゼントなのでした。


司建築工房

♪・・・・・・・・・・・・・・・・・・♪
 大地の樹木 本物の素材 火のある生活



posted by Koji at 20:55 | TrackBack(0) | 音楽

2016年11月11日

感動の無伴奏チェロ

初めてアリサ・ワイラースタインの
無伴奏チェロリサイタルに足を運んだけれど、
感動がいつまでも続いています!

前から4列目の席で、
最初の美しい生の音色を直接身体に浴びて
たちまち演奏に引き込まれました。

超絶技巧もさることながら、
基本の音自体が美しい。

使用楽器はドメニコ・モンタニャーナとのことだけど、
熟練したボーイングの技術あっての音色だ。

終始涙が出そうな感動で、
演奏者の発するエネルギーだろうか、

20世紀の作曲家の作品では
チェロで表現できる最大限の魅力的な世界を堪能して、

バッハも情熱的かつ内省的に
チェロと一体化した音楽が会場に紬ぎ出されて、

素敵なひと時を魂に刻みました。

音楽を通して人は人のための
特別な時間と空間を作り出す。

銃弾の飛び交う中で最後まで演奏活動をやめず、
ファシズムに抵抗し続けたパウ・カザルスが思い浮かんだ。

13歳のカザルスは埃にまみれた
バッハの無伴奏チェロ組曲の楽譜を古書店で見つける。

彼は奏法を改革し、チェロを歌う楽器にした。

1479208690.jpgアンコールは2曲
バッハを聴かせてくれました。

バッハの音楽は時間と空間を超える。

チェロ1本での
深く豊かな表現力。


感動を与える音楽は、観客に訴えかける
人間力なんだと思う。

演奏終焉後のサイン会での
自分の順番の間、

僕は英語で感動を伝え続けた。


司建築工房

♪・・・・・・・・・・・・・・・・・・♪
 大地の樹木 本物の素材 火のある生活










posted by Koji at 22:45 | TrackBack(0) | 音楽

2016年09月11日

弦楽の響きに癒される秋

最近は、食事の時や夜のリラックスタイムに観る
パラリンピックの選手たちに
オリンピック以上の感動と勇気をもらっています。

ハンディのあるところからスタートして、
健常者以上に努力・修練を積み重ねた人たちだ。

弦楽器を習得する道にも通じるものがあります。

さて、五嶋みどりさんのチャイコフスキー協奏曲を
鑑賞してきました。

努力・修練を積み重ねて舞台に立つ姿がここにもある。

メンデルスゾーンと共に好きな曲のひとつだから
生演奏を聴く時間は特別だ。

超絶技巧の難曲を巧く弾くなーという感じの演奏ではない。

技術的な難しさから完全に解き放たれて、
全身で音楽表現のみに集中する表現者と云おうか。

求める音色を紡ぎだすために
覚え込ませた身体が躍動する姿は
鍛え上げた舞踏家のようだ。

6月にもみどりさんの演奏を聴く機会があって、
その時はリスト、モーツァルト、クライスラー、シューベルト
だったけれど、

それぞれの曲想に即した音色と
やわらかいタッチが印象的でした。

今回も時に、海へ急降下して魚を捕まえる鳥のように
弓が弦にアタックするのだけれど、

実にいいニュアンスの音色です。

幸運なことにアンコールで
バッハの無伴奏を2曲聴かせてくれました。

教科書的ではない、アイデンティティーのあるバッハは
目頭が熱くなり、心に沁みました。

もうひとつ、広上淳一さんの指揮による京響が
アンコールとして聴かせてくれた武満徹のワルツ。

僕は初めて聴いて気に入りました。
帰って調べてみたら、
映画「他人の顔」(1966)で使われた曲のひとつらしい。

最近仕事の合間に機会を見つけて鑑賞するのは
チェロをはじめ、チェロ四重奏や弦楽四重奏なんだけど、

この弦楽合奏の音の重なりでできる
温かくて深みのある音色に癒されています。


司建築工房

♪・・・・・・・・・・・・・・・・・・♪
 大地の樹木 本物の素材 火のある生活






posted by Koji at 16:36 | TrackBack(0) | 音楽

2015年10月27日

ヨーヨーマのフランク

今日はヨーヨーマのリサイタルのため東京に出掛けた。

1446001908.jpgその前に大野屋さんで足袋を買いに。
ここには僕の足に合う足袋がある。

最近では見掛けなくなった昭和の建物で
登録有形文化財に指定されている。

うぶけやさんでは鋏を。
職人が作る道具は、音が違うし気分も違う。

さて、サントリーホールで
ヨーヨーマ&キャサリンストットのリサイタル。

30年来コンビを組んでいるそうだ。

のっけからピアノの音に引き込まれて、
チェロの音に早くも泣けそうになる。

小品の曲を堪能し、ショスタコーヴィッチ、
ソッリマの素敵なチェロの表現。

そしてフランク。
僕の好きなヴァイオリンソナタの編曲版だ。

ボーイングとビブラート、
身体全体で歌い上げる音楽に
何度泣きそうになったことか。

久々にすごい音楽に触れました。

音楽を表現する技術だけでは
このような音楽は生れない。

人柄が音に現れるのだろう。
お二人の今まさに創りだす音楽は
愛に溢れた格別の音楽でした。


司建築工房

♪・・・・・・・・・・・・・・・・・・♪
 大地の樹木 本物の素材 火のある生活

posted by Koji at 01:30 | TrackBack(0) | 音楽

2015年10月16日

音楽の都ニューヨーク

あらゆるジャンルの音楽が楽しめるNY。

1445321992.jpg僕はクラシックが好きなので、
クラシック音楽の殿堂、
カーネギーホールへ。

フィラデルフィア管弦楽団と
ギル・シャハムのヴァイオリン公演を
聴きに出掛けました。

チャイコフスキーがこけら落としをした
この歴史あるコンサートホールは

赤のカーペットに白と金の荘厳な装飾とレリーフ。
品格と芸術の薫りの中で聴くいい音楽は格別です。

そしてメトロポリタン・オペラハウスでは
トスカを楽しみました。

1445322838.jpgロビーはエレガントな階段や
シャガールの壁画。

ドレスアップしたニューヨーカーたちが
この非日常空間を盛り上げています。

劇場は赤と金の世界で、
前の座席の背に字幕が出る進んだシステムを備えています。

オペラ専用の劇場だけあって音がすごくいい。
日本には残念ながらこの音響レベルのオペラ歌劇場はありません。

これが30ドルで楽しめるんですから
芸術の都はいいもんです。


司建築工房

♪・・・・・・・・・・・・・・・・・・♪
 大地の樹木 本物の素材 火のある生活


posted by Koji at 23:11 | TrackBack(0) | 音楽

2012年05月19日

アナクロ人間

ホームシアターやオーディオを趣味のできる範囲で
いいクオリティーで再生することをやってきたけれど、

最後に辿り着いたのは、やはり子供のころから
親父のタンノイのスピーカーで聴いてきたレコードだ。

僕はレコードの部屋に広がる空気感が好きだ。

CDはダビングできたり、車の中で聴けたり、
携帯用のCDプレーヤーで持ち歩けたり、

聴きたい曲の頭出しが簡単にできるし、
生活の中に音楽を身近にした。

iPodもそう。

OT12051901.jpgデジタル社会でアナログのレコードを聴くのは
一見時代に逆行してるようだけど、

一回一回レコードをジャケットから
丁寧にいたわるように取り出して、
クリーナーを掛けて、

レコードプレーヤーにそっと置いて、
最初は音量をしぼって、聴きたい曲の溝めがけてそっと置く。

その毎回の儀式のような
お茶のお点前にも通ずる所作も大好きなのだ。

僕は、手描きの手紙やスケッチ、アナログの音は、
いくら便利なツールが進化しても、

ずっと生涯愛着を持って慈しんでいくだろう。

デジタル社会で失われた
温かみや味わいがある。

レコードの溝に針が擦って出る音に耳を澄ませると、
もうそこには生の音楽がある。

CDは言わば冷凍食品でデジタル情報に変換して長期保存可能。
食べる時に解凍する訳だから、

(再生する時にデジタル情報をアナログ信号に変換)
鮮度が違う。

レコードは最初からアナログだから、
レコードの録音技術、マイクなんかのクオリティが決めてになる。

うちに新しいフォノプレーヤーと
真空管のフォノイコが来た。

アナログの音の広がりは、
真空管も温まってきて、いい空気感だ。

今バックハウスのベートーヴェンピアノ協奏曲第4番。
指揮はハンス・シュミット・イッセルシュテット。名盤だ。


司建築工房

♪・・・・・・・・・・・・・・・・・・♪
 大地の樹木 本物の素材 火のある生活
posted by Koji at 22:14 | TrackBack(0) | 音楽

2012年04月23日

ホイットニー・ヒューストンを偲んで

ホイットニーの突然の訃報。

OT1204233.jpgホイットニーが亡くなってから、
時折聴いて癒されている。

改めて全盛期の唄声は、
史上最高の人類の宝だ。

20歳の頃よく聴いてたのに、
生唄を聴きたかった。
今ではCDやDVDで楽しませてもらうしか術がない。

あの伝説の91’NFLでのアメリカ国歌斉唱。

OT1204234.jpgジャージ姿でスタジアムの観衆に囲まれて
愉しんで唄う映像は永久保存版だ。

ここに彼女の素の姿がある。

力みのない気持ちいい声は鳥肌ものだ。
抑揚や表現力が素晴らしい
パフォーマンスだ。

アメリカ国民だけじゃなくて、
全世界に大空に愛を放っている。


司建築工房

♪・・・・・・・・・・・・・・・・・・♪
 大地の樹木 本物の素材 火のある生活



posted by Koji at 00:53 | TrackBack(0) | 音楽

2011年06月03日

バッハに癒されてます!

弦楽器の帝王、ストラディヴァリウスだけの
弦楽器アンサンブルを生で聴いた。

ベルリンフィルの奏者でヴァイオリン、
ヴィオラ、チェロ、コントラバスそしてチェンバロ。

僕の大好きなモーツァルトの「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」
にヴィヴァルディの「四季」。

N0032743_l.jpgヴァイオリンは何人かソロの
ヴァイオリニストの演奏を聴いてきたけれど、

今回ヴィオラやチェロ、コントラバスは
新鮮な音色だった。

ヴィヴァルディの「四季」は中1の時、
クラスメイトのたっぴクンにダビングしてもらった

イ・ムジチ合奏団のカセットテープが
記念すべき僕のクラッシック入門だったかもしれない。

当時、音楽の授業の音楽鑑賞がすごく楽しみで、
ラジオのクラシック番組をよく録音していた。

中3の時、生でイ・ムジチの「四季」を聴いた。
コンサートマスターはピーナ・カルミレッリ。

最初に耳にこびりついたイ・ムジチが
僕のバイブルになった。

東日本大震災で亡くなった方の魂を少しでも慰める力になればと、
悲惨な運命に悩んでいる人が立ち上れるようにと

アンコールで演奏して下さったのが、バッハの「G線上のアリア」。

演奏者の祈りのハーモニーは心に沁みて、涙腺が緩みました。

最近アンデルシェフスキのピアノで、
バッハの「イギリス組曲第6番」を聴いた。

求める心のツボにはまって、心地いい響き。

最近バロック、特にバッハに癒されている。
神に捧げる音楽は自然のように人の魂を癒す力が宿ってるのだ。


司建築工房

♪・・・・・・・・・・・・・・・・・・♪
 大地の樹木 本物の素材 火のある生活
posted by Koji at 22:03 | TrackBack(0) | 音楽

2011年01月27日

入賞者ガラコンサート

ショパンコンクールの入賞者6人のうち
5人が一堂に会したガラコンサートは面白かった。

同じピアノ、皆ショパンの曲なのに
音質も音量も違うし、タッチも表現もそれぞれで、

素晴らしい個性を味わったのでした。

P1234771.BMP今回は3階席の後方でしたが、

俯瞰によってピアニストもオーケストラも
すべてを楽しめる席で、音もちゃんと届いてくる。

今回つくづく、
音はその演奏者の人間性の音だと感じた。

デュモンは音量は出ないけど、
彼の音楽はあたたかい。
音そのもののハート・感性が伝わってくる。

子守唄は彼に合っていて、
目が涙で潤んできた。

トリフォノフ、特にゲニューシャスの
音楽性には驚いた。

音楽を自分の感性で紡ぎ出している。
これで19・20歳?

ヴンダーの音楽には気品と精神性を感じた。

僕の好きなアンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズを
ワルシャワフィルのオーケストラ付で聴けたのは幸せだった。

アンコールのヴォロドス編曲のトルコ行進曲は
ホロヴィッツばりのスケールの大きい演奏だった。

アヴデーエワは何を弾いても
音楽の芸術性を表現できる人だ。

ワルシャワフィルのバイオリンの音がいい。
ヴィオラの爪弾く音、チェロの爪弾く音、
各パートの細かいところまで満喫できた。

コンチェルトの後のアンコールは
最も高速のエチュード10-4。

高速の中にも緩を効果的に利かせて歌う。
知性と感性を兼ね備えた演奏だ。

こんな個性溢れる入賞者の中でも
ひと際聴衆に強い印象を残した
芸術家ボジャノフがいたらもっと面白かっただろう。。。


司建築工房

♪・・・・・・・・・・・・・・・・・・♪
 大地の樹木 本物の素材 火のある生活




posted by Koji at 23:08 | TrackBack(0) | 音楽

2010年12月10日

ユリアンナ・アヴデーエワ

5025519.jpg衣装はショパンコンクールの時と一緒で、
宝塚の男役のような黒のパンツスーツ。

女性ピアニストお決まりの
ドレスではない衣装がカッコイイ。


今回はもちろん1次予選から3時予選までの
ソロの曲ばかりを演奏してくれたんだけど、

今回日本のピアノでショパンコンクール初優勝の
ヤマハのコンサートグランドCFXではなかったのは残念だった。

一番残念だったのは、会場が響かなかったことだ。
1階の中央の座席でしたが、音が漂わない。

ffの速いパッセージの盛り上がりで
籠らないけど、音のボリュームが出ない。

ピラミット型の天井が
高音域の音の方向性を上に向かわせて、

低音域はスコーカーのように
音圧が減衰しているのだろうか。

ユリアンナさんの素晴らしいところは、
ショパンの魅力を引き出す構成力だと思うんだけど、

特にスケールの大きい物語性のある大曲は見事だ。

一気に何オクターブも駆けおりたり、駈け上がったり、
音の跳躍、強弱やテンポルバートと

オペラ歌手のように音を繋いで歌い、
寄せては返す感情の揺れを表現して、

変奏で主題をいろんな語り口に発展させる
ショパンの旋律、作曲手法は心に沁みる。

8035011.jpgその曲の解釈と
ポリフォニックな遠近感と立体感、

多彩な表現を織り交ぜての
コントラストとバランス感覚。

それを表現するだけの
確かな技術に感心する。

アンコールはワルツop.34-1、
マズルカop.67-4、
英雄ポロネーズでした。


司建築工房

♪・・・・・・・・・・・・・・・・・・♪
 大地の樹木 本物の素材 火のある生活
posted by Koji at 20:35 | TrackBack(0) | 音楽

2010年10月04日

シプリアン・カツァリス

昨日は音楽友達からチケットを譲ってもらって、
芸文でのコンサートに出掛けた。

音楽友達は今、ショパンコンクール鑑賞のため
ワルシャワだ。

「ミナサン、コンバンワ。」「ソッキョウキョク。」
と言って聴衆が入場している間、舞台ですでに
カツァリスのお出ましだ。

Cyprien_Katsaris.jpg和やかな雰囲気を醸し出して、
いろんな曲をメドレーにして綺麗な音で
しかも技巧を交えて楽しそうに弾いてくれる。

こういうサロン的な
ピアノコンサートっていいなーと
新鮮に感じながら、その中の一曲、

「アルハンブラの想い出」のギターで爪弾く名曲を
一種の超絶技巧で表現されて感動してしまった。

そのままプログラムの「雨だれ」に突入したんだけど、
舞台の袖に下がることなく、前半のプログラムを弾き続けた。

オールショパンプログラムを、軽快かつ緩急、
アクセントを利かせて、音がキラキラと輝いて、
気分はピルスナー片手に幸せな時間だった。

最後は僕の好きな「子守唄」。

一時間弾きづめで、
普通の人なら腕がつってしまうのではないか。

この人は真のピアノ弾きだ。

ピアノってこんなにも美しい音楽を作り出せるんだと
改めて感心する。

後半はピアノ協奏曲第2番のオリジナルピアノ独奏版。

オーケストラとピアノのキャラクターを分けて
素晴らしい演奏だった。

アンコールはゴットシャルクのバンジョー。
チャイコフスキーの四季より「秋の歌」。

マルチェロ(バッハ編曲)のオーボエ協奏曲第2楽章アダージョ。

いい時間を過ごせて、
カツァリスのファンになりました。


司建築工房

♪・・・・・・・・・・・・・・・・・・♪
 大地の樹木 本物の素材 火のある生活
posted by Koji at 23:00 | TrackBack(0) | 音楽

2010年05月28日

クリスチャン・ツィメルマン

今年はショパン生誕200年ということで、
これまでのショパンコンクール優勝者をはじめ、

多くのピアニストが来日し、
ショパンプログラムのコンサートが目白押しだ。

13038.BMP1975年に史上最年少の18歳で優勝して、
今や巨匠中の巨匠。

YouTube で、完成された
気品あふれる演奏を見てきたけれど、

ついに生で演奏を聴けるとは。
しかもオールショパンプログラム。

自前のコンサートピアノを世界中に持ち歩き、
会場の特性に合わせて調律師と共同で

響きのコントロール等、全てに徹底したこだわりを持って
リサイタルに妥協を許さない。

自前のピアノを持ち歩くのは、ホロヴィッツもそうだった。

ピアノのイスは僕が愛用しているバランスチェアーのように
前に傾斜している。

今回の演奏をおそらく録音して聴き直し
次の公演への修正のためだろうか、

ピアノの前にマイクをセットしている。

ノクターンから始まり、葬送ソナタ。
細部まで気を配った色彩豊かな完成された演奏はさすがだ。

ピアニシモのコントロール。
同じ主題を違うニュアンスで弾き分ける。

前半の最後はスケルツォ2番。
今まで聴いた中で最高のスケルツォ2番だった。

この曲をここまでいろんな表情を見せて、雰囲気を出すとは。

後半はソナタ3番。
最後の一音まで集中してドラマを作っていた。

今日の会場のお客さん、拍手が早すぎて
最後の一音の余韻が消されてしまったのは残念。

僕の座席は2階席で3階席がかぶっている席だったので
ちょっと音響的に不利で、速いパッセージの部分の響きが
籠ってしまうのも残念だった。

次のラスト曲「舟歌」の前にすかさず席を移動した。

響きが全然違う!
これぞツィメルマンという演奏を堪能できた。

アンコールはなかったけれど、
予定されたプログラムに全身全霊を傾けた素晴らしい
リサイタルだったと思う。

白髪のツィメルマン、まだまだ往年の輝きは健在だ。
次回はポーランドの哀愁漂うノクターンや
マズルカ、バラードを聴きたいものだ。

司建築工房

♪・・・・・・・・・・・・・・・・・・♪
 大地の樹木 本物の素材 火のある生活
posted by Koji at 23:37 | TrackBack(0) | 音楽

2009年11月24日

浜松国際ピアノコンクール2

今回このコンクールを通じて、
いろんな方との出会いを頂いて、
大変有意義な日々を過ごすことができた。

100_0133.JPGこんなにいろんな方のピアノ演奏を
集中して聴き入ったのは
初めてかもしれない。

芸術には人を感動させる
共通した手法・エッセンスがあって、

それらを組み合わせてリズムや強弱、バランスなど
音楽や絵画、写真から学ぶことが非常に多い。

100_0169.JPG・・・なぜ感動したのか分析する癖のある僕は
音楽をより深く味わえるようになって、

改めて自分のコレクションの
CDやDVDを聴き直すと

気づきがあり、インスピレーションを受ける。

100_1205.jpgピアノという一つの楽器から
オーケストラやオペラのような多彩な音が、

ポリフォニックに重なった時の
遠近感や立体感・・・。


そこには必ず曲の構成など
伝えたいパーソナリティーがある。

今回優勝した奇跡の15歳、
2次予選の時、才能というものに
初めて出会った。

100_1208.jpg皆さん、舞台での演奏する姿の大きさと
舞台を降りた時の年相応の
ギャップは魅力的だった。


司建築工房

♪・・・・・・・・・・・・・・・・・・♪
 大地の樹木 本物の素材 火のある生活
posted by Koji at 09:30 | TrackBack(0) | 音楽

2009年06月07日

撮影ツアー1

DSCN4643.JPG今日はカメラマンの小島クンと、
やまぼうしの家に写真撮影に伺った。

クライアントのTさんは
いつも快く引き受けて下さり、
有難うございます。

独立して最初の建築で、
もう早いもので9年経つ。

DSCN4644_r1.JPG植栽も敷地に馴染み、
建築を引き立ててくれていた。

ただ、やまぼうしの白い花は
ちょうど終わってしまっていて、

来年こそは土壁をバックに映える
その時をしっかり撮りたいと思う。

今回の写真はいくつか選んで、
HPのギャラリーに公開していきたいと思う。


司建築工房

♪・・・・・・・・・・・・・・・・・・♪
 大地の樹木 本物の素材 火のある生活
posted by Koji at 00:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽

2009年04月16日

エフゲニー・キーシン

b0017215_6162443.jpgキーシンのCDはショパン、ベートーヴェン、
プロコフィエフ、ラフマニノフと
6枚持っていてどれだけ聴いてきただろう。

DVDはロンドンの
ロイヤル・アルバート・ホールで開催された
プロムスでのコンサート。

汗びっしょりになって観客のアンコールに
答え続ける感動的な大熱演の貴重映像だ。

今日、生でキーシンの音を聴けたことは幸せだ。

最近ずっと充実した日々で
ショパンやベートーヴェンを車の移動中に求めるように聴いていた。

前半はプロコフィエフで、
バレエ「ロミオとジュリエット」

「戦争ソナタ」
曲自体の音があまり好きではないけれど、
キーシンのテクニックを堪能した一曲だった。

後半は僕の一番好きなショパンのプログラム。
「幻想ポロネーズ」

この曲は大好きで、
ショパンのロマンティシズム溢れる演奏は
ショパン芸術に存分に浸ることができた。

「マズルカ30−4、41−4,59−1」
ポーランドの悲哀と詩情を充分に味わって、

「練習曲10−1,2,3,4,12,25−5,6,11」は
ショパンの芸術性の高さを再確認した素晴らしい演奏だった。

キーシンはこの日6曲のアンコールを演奏してくれて、
拍手が鳴りやまない限り舞台に上がり続けて、
観客の気持ちに最後まで答えて下さる優しい人柄だ。

アンコールの最初の曲が「夜想曲27−2」で感動した。
最も好きなノクターンの中の一曲だ。


司建築工房

♪・・・・・・・・・・・・・・・・・・♪
 大地の樹木 本物の素材 火のある生活
posted by Koji at 01:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽