2017年04月15日

イロハモミジとの旅2

旅のお供、葉山のいろはもみじは
舞台正面の座席の僕の足元だ。

ナタリーデセイをコンサートホールで聴く
いろはもみじもそうはいないだろう。

私は歌う女優です、と云うデセイ。
今回は様々な個性を持つ女性たちの恋を歌う。

音楽の流れや言葉のつながりまで何度もリハーサルを重ねて
熟成させたプログラムとのことだ。

よく楽器の演奏でも歌うように弾くっていうけれど、
音楽の流れに言葉を乗せて心を表現する。

外国の言葉はわからないけれど、歌い始めると
ガラッと世界を変えてしまう。

絵画でも工芸でも建築でも
画像と直接観ることの違いは
あまりにも大きいけれど、

空気を伝わって直接響いてくるデセイの歌声は
異次元のものでした。

コロラトゥーラの華麗な技巧もさることながら
ピアニッシモの繊細で伸びやかな歌声は圧巻だ。

僕は、フィフス・エレメントの中でオペラを歌う場面の
ブルース・ウィリスのあの表情が頭に浮かんだ。

いい演奏にはいくつかの要素があると思うけれど、
一番は音そのものの美しさだと思っている。

デセイの歌声そのものが美しい。
日本的に言えば人間国宝だと感じた。

それとピアノのフィリップ・カサールが良かった。
最初のモーツァルトから引き込まれて、
まるで言葉を歌っているような演奏だった。

音楽を肌で堪能した特別な夜でした。

houshun 232_R.JPG筋書きのない旅は
まだまだ書きたいこともあるけれど、

いろはもみじは
僕のアトリエの木陰で
ひっそりと佇んでいる。



司建築工房

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2016年12月25日

クリスマスの音楽に招待

20世紀人類は、兵器開発に天文学的予算を投入し、
戦場は最新科学の実験場となり、
戦争が科学を飛躍的に進歩させてきた。

21世紀その際限なき人類の欲望は留まることを知らず、
ますます科学が戦争の悲劇を拡大してゆく。

昨今、世の中はグローバルネットワークの時代に逆行して
外国人を排斥する風潮が増してきている。

でも人類に必要なのは、人の気持ちの温かみであり、
自分と違う考えを理解する寛容だ。

それは普段の生活でも建築の仕事でも同じ
普遍的な考えであると僕は想っている。

さて、この度クリスマスコンサートに招待する企画に
チェロで参加させて頂きました。

自分のつたない演奏でも皆とのアンサンブルで
音楽を届けることができたなら素敵なことだ。

ヴィヴァルディの四季「冬」は、ソロに合わせて
みんなが平和で幸せな日々でありますように
想いをチェロの響きに込めました。

最後に皆でサイレントナイトを合奏したんだけど、
宗教の枠を超えてみんなが団欒の夜を過ごせますように。

この素敵な機会を通して色んな方と歓談できたことが、
僕にとっての最高のクリスマスプレゼントなのでした。


司建築工房

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2016年11月11日

感動の無伴奏チェロ

初めてアリサ・ワイラースタインの
無伴奏チェロリサイタルに足を運びましたが、
感動がいつまでも続いています!

前から4列目の席で、
最初の美しい生の音色を直接身体に浴びて
たちまち演奏に引き込まれました。

超絶技巧もさることながら、
基本的な音が美しい。

使用楽器はドメニコ・モンタニャーナとのことだけど、
熟練したボーイングの技術あっての音色だ。

終始涙が出そうな感動で、
演奏者の発するエネルギーだろうか、

20世紀の作曲家の作品では
チェロで表現できる最大限の魅力的な世界を堪能し、

バッハも情熱的かつ内省的に
チェロと一体化した音楽が会場に紬ぎ出され、

素敵なひと時を魂に刻んだ。

音楽を通して人は人のための
特別な時間と空間を作り出す。

銃弾の飛び交う中で最後まで演奏活動をやめず、
ファシズムに抵抗し続けたパウ・カザルスが思い浮かんだ。

13歳のカザルスは埃にまみれた
バッハの無伴奏チェロ組曲の楽譜を古書店で見つける。

彼は奏法を改革し、チェロを歌う楽器にした。

1479208690.jpgアンコールは2曲
バッハを聴かせてくれた。

バッハの音楽は時間と空間を超える。

チェロ1本での
深く豊かな表現力。


感動を与える音楽は、観客に訴えかける
人間力なんだと思う。

演奏終焉後のサイン会での
自分の順番の間、

僕は英語で感動を伝え続けた。


司建築工房

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2016年09月11日

弦楽の響きに癒される秋

最近は、食事の時や夜のリラックスタイムに観る
パラリンピックの選手たちに
オリンピック以上の感動と勇気をもらっています。

ハンディのあるところからスタートして、
健常者以上に努力・修練を積み重ねた人たちだ。

弦楽器を習得する道にも通じるものがあります。

さて、五嶋みどりさんのチャイコフスキー協奏曲を
鑑賞してきました。

努力・修練を積み重ねて舞台に立つ姿がここにもある。

メンデルスゾーンと共に好きな曲のひとつだから
生演奏を聴く時間は特別だ。

超絶技巧の難曲を巧く弾くなーという感じの演奏ではない。

技術的な難しさから完全に解き放たれて、
全身で音楽表現のみに集中する表現者と云おうか。

求める音色を紡ぎだすために
覚え込ませた身体が躍動する姿は
鍛え上げた舞踏家のようだ。

6月にもみどりさんの演奏を聴く機会があって、
その時はリスト、モーツァルト、クライスラー、シューベルト
でしたが、

それぞれの曲想に即した音色と
やわらかいタッチが印象的でした。

今回も時に、海へ急降下して魚を捕まえる鳥のように
弓が弦にアタックするのだけれど、

実にいいニュアンスの音色です。

幸運なことにアンコールで
バッハの無伴奏を2曲聴かせてくれました。

教科書的ではない、アイデンティティーのあるバッハは
目頭が熱くなり、心に沁みました。

もうひとつ、広上淳一さんの指揮による京響が
アンコールとして聴かせてくれた武満徹のワルツ。

僕は初めて聴いて気に入りました。
帰って調べてみたら、
映画「他人の顔」(1966)で使われた曲のひとつらしい。

最近仕事の合間に機会を見つけて鑑賞するのは
チェロをはじめ、チェロ四重奏や弦楽四重奏なんだけど、

この弦楽合奏の音の重なりでできる
温かくて深みのある音色に癒されます。


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2015年10月27日

ヨーヨーマのフランク

今日もヨーヨーマの追っかけのように
東京です。笑

1446001908.jpgその前に大野屋さんで足袋を買いに。
ここには僕の足に合う足袋があるのです。

最近では見掛けなくなった昭和の建物で
登録有形文化財に指定されてます。

魚久さんでは銀だらの粕漬けを。

うぶけやさんでは鋏を。
昔からの職人が作る道具を使うと
音が違うし気分が違います。

さて、サントリーホールで
30年コンビを組んでいる
ヨーヨーマ&キャサリンストットのリサイタル。

のっけのピアノの音に引き込まれ
チェロの音に早くも泣けそうになる。

小品の曲に堪能し、
ショスタコーヴィッチ、ソッリマ、
そしてフランク。

僕の好きなヴァイオリンソナタの編曲版です。

バッハの時とはまた違った弾き方。

弓とビブラート、身体全体で歌い上げる音楽に
何度泣きそうになったことか。

久々にすごい音楽に触れました。

音楽を表現する技術だけでは
このような音楽は生れない。

人柄が音に現れるのでしょう。

それはお二人に共通していて、
30年間ずっとパートナーとして
演奏を共にされているお二人の

今まさに創りだす音楽は
愛に溢れた格別の音楽でした。


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2015年10月24日

ヨーヨーマのバッハ

ヨーヨーマのリサイタルのために
喜び勇んで軽井沢へ。

その前に脇田和展を鑑賞しました。
深い色と調和した構図がいい。

僕の好きな絵にも何点か出会えて
久しぶりに山荘も眺めて
滋味深いいい時間が過ごせました。

南米から持ってきたという木のベンチなども
自分の感性と似てた。

さて、小さなホールで
ヨーヨーマだけのチェロリサイタル。
しかもバッハの無伴奏。

1445740278.jpg僕の石たちにも聴かせてあげようと思って、
一緒にみんな連れてきたw

舞台に歩みを進める足取りから、
もしかしたら腰がお悪いのか、

長年これまで全世界の聴衆を魅了し、
研鑽の日々から身体に負担がかかってこられたのかと
想像してしまう。

今日も待ちに待った観客のために
舞台に立つヨーヨーマ。

初めて聴く生のヨーヨーマの奏でる音に集中する。

身体に飛んでくる素敵な音の響き。
心地よいバッハの旋律。。。

人に感動を与えることができる演奏ができるのは一握りだ。
貴重なひと時に胸がいっぱいです。


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2015年10月16日

音楽の都ニューヨーク

あらゆるジャンルの音楽が楽しめるNY。

1445321992.jpg僕はクラシックが好きなので、
クラシック音楽の殿堂、
カーネギーホールへ。

フィラデルフィア管弦楽団と
ギル・シャハムのヴァイオリン公演を
聴きに出掛けました。

チャイコフスキーがこけら落としをした
この歴史あるコンサートホールは

赤のカーペットに白と金の荘厳な装飾とレリーフ。
品格と芸術の薫りの中で聴くいい音楽は格別です。

そしてメトロポリタン・オペラハウスでは
トスカを楽しみました。

1445322838.jpgロビーはエレガントな階段や
シャガールの壁画。

ドレスアップしたニューヨーカーたちが
この非日常空間を盛り上げています。

劇場は赤と金の世界で、
前の座席の背に字幕が出る進んだシステムを備えています。

オペラ専用の劇場だけあって音がすごくいい。
日本には残念ながらこの音響レベルのオペラ歌劇場はありません。

これが30ドルで楽しめるんですから
芸術の都はいいもんです。


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2012年05月19日

アナクロ人間

ホームシアターやオーディオを趣味のできる範囲で
いいクオリティーで再生することをやってきましたが、

最後に辿り着いたのは、やはり子供のころから
親父のタンノイのスピーカーで聴いてたレコードです。

僕はレコードの部屋に広がる空気感が好きなんです!

CDはダビングできたり、車の中で聴けたり、
携帯用のCDプレーヤーで持ち歩けたり、

聴きたい曲の頭出しが簡単にできるし、
生活の中に音楽を身近にしました。

iPodなんかもそうですね。

OT12051901.jpgデジタル社会でアナログのレコードを聴くのは
一見時代に逆行してるようですが、

一回一回レコードをジャケットから丁寧にいたわるように取り出して、

レコードプレーヤーにそっと置いて、
クリーナーを掛けて
最初は音量をしぼって、聴きたい曲の溝めがけてそっと置く。

その毎回の儀式のような
お茶のお点前にも通ずる所作も大好きなんです。

僕は、手描きの手紙やスケッチ、アナログの音は、
いくら便利なツールが進化しても、

ずっと生涯愛着を持って慈しんでいくでしょう。

デジタル社会で失われた
温かみや味わいがある!

レコードの溝に針が擦って出る音に耳を澄ませると、
もうそこには生の音楽がある!

CDは言わば冷凍食品でデジタル情報に変換して長期保存可能。
食べる時に解凍する訳だから、

(再生する時にデジタル情報をアナログ信号に変換)
鮮度が違う。

レコードは最初からアナログだから、
レコードの録音技術、マイクなんかのクオリティが大事(^^)

というわけで、うちに新しいフォノプレーヤーと
真空管のフォノイコが来ました(^^)

音楽の都ウィーンから幸せが運ばれてきました。

アナログの音の広がりはホントに感激!
真空管も温まってきて、いい空気感たまりません♪( ´θ`)ノ

今バックハウスのベートーヴェンピアノ協奏曲第4番♬(。・ω・)ノ゙♪
指揮はハンス・シュミット・イッセルシュテット。名盤です。


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2012年04月23日

ホイットニー・ヒューストンを偲んで

ホイットニーの突然の訃報。

OT1204233.jpg歌が上手いだけじゃなくて、心も美しい。

ホイットニーが亡くなってから、
時折聴いて癒されてます♪

改めて全盛期の唄声は、
史上最高の人類の宝です!

20歳の頃よく聴いてたのに、生唄を聴きたかったなー。
今ではCDやDVDで楽しませてもらうしか術がありません。

あの伝説の91’NFLでのアメリカ国歌斉唱。

OT1204234.jpgジャージ姿でスタジアムの観衆に囲まれて
愉しんで唄う映像は永久保存版です!

ここに彼女の素の姿があります。

力みのない気持ちいい声は鳥肌もの!
抑揚や表現力が素晴らしいパフォーマンスです。

アメリカ国民だけじゃなくて、
全世界に大空に愛を放ってますハート

あなたの歌をずっと聴き続けます。


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2011年10月01日

友人のコンサート@宗次ホール

ピアニストの雅子さんからお誘い頂いたので
久々のコンサートへ。

P1004130.BMP豊橋駅で偶然、優子先生
ご夫妻にお目にかかることができて、

名古屋までずっとお話して楽しい時間でした。

優子先生は地下鉄で座ろうとせず、
登りのエスカレーターも使わず

まっしぐらに階段を果敢に上がっていく、
しかも歩くのが速い!

音楽家の気力!!鍛え方が違います( ゚‥゚)=3

さて、初めての宗次ホールで友人の天願さんと合流して、
同級生の三井クンとも偶然合流して、

TFM合唱団の斎藤先生とも偶然合流させてもらって
2階席でヨーロッパや南米の作曲家のラテン音楽を楽しんだのでした。

P9307512.JPGこの日の雅子さんはノリノリ。

ヴァイオリンとの息もピッタリで
情熱や切なさが伝わってきて
ブラボーでした。

宗次ホールの響きはいいですね〜。
ピアノの響きが直接飛んできました!

サン=サーンスの死の舞踏が一番好きだなー。
自分ってなんでこんなに3拍子が好きなんだろう!?

ミニョーネやナザレなど知らなかった作曲家の
いい曲もいくつかありました。

P9307515.JPG終わってから天願さんと三井クンと
四川の火鍋を囲んで

音楽談義やオーディオの話で大盛り上がり。

響き合う音楽好き仲間はいいものです。

雅子さん、おかげ様でいい一日でした!
お誘いありがとうございます。

今回のプログラムをもう1回地元で
企画してやりましょう(^^)v


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2011年06月03日

バッハに癒されてます!

弦楽器の帝王!?ストラディヴァリウスだけの
弦楽器アンサンブルを生で聴きました。

ベルリンフィルの奏者でヴァイオリン、
ヴィオラ、チェロ、コントラバスそしてチェンバロ。

僕の大好きなモーツァルトの「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」
にヴィヴァルディの「四季」。

N0032743_l.jpgヴァイオリンは何人かソロの
ヴァイオリニストの演奏を聴いてきたけど、

今回ヴィオラやチェロ、コントラバスは
新鮮な音色でした!

ヴィヴァルディの「四季」は中1の時、
クラスメイトのたっぴクンにダビングしてもらった

イ・ムジチ合奏団のカセットテープが
記念すべき僕のクラッシック入門だったかもしれない。

当時、音楽の授業の音楽鑑賞がすごく楽しみで、
ラジオのクラシック番組をよく録音してました。

中3の時、生でイ・ムジチの「四季」を聴いた!
コンサートマスターはピーナ・カルミレッリ。

最初に耳にこびりついたイ・ムジチが
僕のバイブルです。

東日本大震災で亡くなった方の魂を少しでも慰める力になれば、
悲惨な運命に悩んでいる人が立ち上れるようにと

アンコールで演奏して下さったのが、バッハの「G線上のアリア」。

演奏者の祈りのハーモニーは心に沁みて、涙腺が緩みました!

最近アンデルシェフスキのピアノで、
バッハの「イギリス組曲第6番」を聴きました。

そこ!そこ!と求める心のツボにはまって、心地いい響きでした。

最近バロック、特にバッハに癒されてます。
神に捧げる音楽は自然のように人の魂を癒す力が宿ってる!


ヴィヴァルディ「四季」より 夏 第3楽章

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2011年01月27日

入賞者ガラコンサート

ショパンコンクールの入賞者6人のうち
5人が一堂に会したガラコンサートは面白かった。

同じピアノ、皆ショパンの曲なのに
音質も音量も違うし、タッチも表現もそれぞれで、

素晴らしい個性を味わったのでした。

P1234771.BMP今回は3階席の後方でしたが、

なにがなにが、
俯瞰によってピアニストもオーケストラも
すべてを楽しめる席で、音もちゃんと届いてくる。

今回つくづく、音はその演奏者の人間性の音だなーと。

デュモンは音量は出ないけど、
彼の音楽はあたたかい!

音そのもののハート・感性が伝わってきます。

子守唄は彼に合っていて、
目が涙で潤んできちゃいました。

トリフォノフ、特にゲニューシャスの
音楽性にはびっくりしてしまいました。

音楽を自分の感性で紡ぎ出している!

これで19・20歳?

ヴンダーの音楽には気品と精神性を感じます。

僕の好きなアンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズを
ワルシャワフィルのオーケストラ付で聴けたのはシアワセでした。

アンコールのヴォロドス編曲のトルコ行進曲は
ホロヴィッツばりのスケールの大きい演奏でした。

アヴデーエワは何を弾いても音楽の芸術性を表現できる人。

ワルシャワフィルのバイオリンの音がいいんです。

ヴィオラの爪弾く音、チェロの爪弾く音、
各パートの細かいところまで満喫できました!

コンチェルトの後のアンコールは
最も高速のエチュード10-4。

高速の中にも緩を効果的に利かせて歌う。
非常に勉強熱心な知性と感性を兼ね備えています。

こんな個性溢れる入賞者の中でも
ひと際聴衆に強い印象を残した芸術家ボジャノフがいたら
もっと面白かったのに。。。


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2010年12月10日

再び東京へ3(ユリアンナ・アヴデーエワ)

ショパンコンクールの演奏を今でも時折聴いては
生の響きを聴くのが楽しみで、
いよいよその時がやってきました。

スッキリの葉山アナに似ています!
5025519.jpg衣装はショパンコンクールの時と一緒で、
宝塚の男役のような黒のパンツスーツ。

女性ピアニストお決まりの
ドレスではない衣装は
ビデオで見た時から気に入っています。

今回はもちろん1次予選から3時予選までの
ソロの曲ばかりを演奏してくれたんだけど、
葬送ソナタを弾くからでしょうか。

残念ながらピアノはヤマハのコンサートグランドCFXではありませんでした。
今回、日本のピアノがショパンコンクールで初めて優勝したんです。

カツァリスの時のようなキラキラした音を聴きたかった。

一番残念だったのは、会場が響かなかったこと。
1階の中央の座席でしたが、音が漂わない。

ffの速いパッセージの盛り上がりで
籠らないけど、音のボリュームが出ない。

ピラミット型の天井が
高音域の音の方向性を上に向かわせ、

低音域はスコーカーのように
音圧が減衰しているのでしょうか。

ユリアンナさんも解ってみえたと思います。
これはもうワルシャワフィルの響きを一度聴いてみないと!

ユリアンナさんの素晴らしいところは、
ショパンの魅力を引き出す構成力だと思うんです。

特にスケールの大きい物語性のある大曲は見事です。

一気に何オクターブも駆けおりたり、駈け上がったり、
音の跳躍、強弱やテンポルバートと

オペラ歌手のように音を繋いで歌い、
寄せては返す感情の揺れを表現し、

変奏で主題をいろんな語り口に発展させる
ショパンの旋律、作曲手法は心に沁みます。

8035011.jpgその曲の解釈とポリフォニックな遠近感と立体感、
多彩な表現を織り交ぜてのコントラストと
バランス感覚。

それを表現するだけの
確かな技術があると思いました。

アンコールはワルツop.34-1、
マズルカop.67-4、
英雄ポロネーズでした。

来年1月、ガラコンサートでお目にかかるまで。

ユリアンナ・アヴデーエワ

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2010年10月17日

ショパンコンクール2

ショパンコンクールはファイナルの10人が選ばれました。
そのうちロシアが5人、他ヨーロッパ勢ばかり。

普通に上手いだけでは上に残れない
ハイレベルなコンクールになっているようです。

ワルシャワでのショパンコンクール鑑賞から帰国した
友達の情報では、ボジャノフの音色や音楽性が別格だった、と。

えっ、自分はまだ聴いてない人だ、と今日やっと
video archiveで聴いてみてなるほど。

気を配った繊細なタッチで表現された演奏は
他のコンテスタントとは別次元の音楽を表現しているようで、

ユンディやブレハッチとも違った個性のピアニスト。

そしてユリアンナ・アヴデーエワの演奏直後の
聴衆と審査員の反応がすごかったそうです。

この二人は演奏中、会場に漂う空気が違ったと。

生で演奏を聴いてきた友達が羨ましい〜。
日本でのガラ・コンサートは絶対聴かなくては。


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2010年10月07日

ショパンコンクール2010

ワルシャワでのショパンピアノコンクールがいよいよ始まって、
3日から予選の熱戦を繰り広げています。

ポーランドでのテレビ中継を日本時間の17時からと
0時から見ることができて、仕事の合間に見ています。

一度4時まで夜更かししてしまうほど・・・。

会場のアナウンスやTVコメンテーターのポーランド語に
現地の雰囲気も伝わってきます。

浜コンでお会いしたフランソワ・デュモンさんは
今回から採用されたファツィオリで弾いてました!

日本、中国、韓国、台湾などアジアの出場者が多くて、
いい演奏をされてます。

video archiveで終了した演奏が見られますが、

この中から優勝する人ってスゴイことだと
予選を見てて感じました。

今日たまたまIngolf Wunderという方の演奏に
初めて心が動きました。

注目していこうと思います!

出場者のごく少数しか見てませんが、
また聴きたいなーという方は意外と少ないものです。



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2010年10月04日

シプリアン・カツァリス

昨日は音楽友達からチケットを譲ってもらって、
芸文でのコンサートに出掛けました。

カツァリスは恥ずかしながら知らなくて、
今回聴くのが初めてです。

音楽友達はショパンコンクール鑑賞のため
ワルシャワへ。

帰国したら土産話が楽しみです。

さて、「ミナサン、コンバンワ。」「ソッキョウキョク。」
と言って聴衆を和やかな雰囲気に始まりました。

いろんな曲をメドレーにして綺麗な音で
技巧を交えて弾いてくれました。

こういうサロン的なピアノコンサートっていいなーと
新鮮に感じて、その中の一曲、

「アルハンブラの想い出」のギターで爪弾く名曲を
ヤマハのピアノで一種の超絶技巧で表現されて感動しました。

そのままプログラムの「雨だれ」に突入しましたが、
まさか前半のプログラムを休みなしで弾き続けるとは。

オールショパンプログラムを、サロン的に軽快かつ
緩急、アクセントを利かせて、音がキラキラと輝いて、

気分はピルスナー片手に幸せな時間でした。

最後は僕の好きな「子守唄」。
藤原由紀乃さんのリサイタルで聴いて以来、
生で久々に聴きました。

一時間弾きづめで、普通の人なら腕がつってしまうでしょう。
この人は真のピアノ弾きだと感じて、

ピアノってこんなにも美しい音楽を作り出せるんだと
改めて感心したほどです。ブラボー!!!

後半はピアノ協奏曲第2番のオリジナルピアノ独奏版。

オーケストラとピアノのキャラクターを分けて
素晴らしい演奏でした。

アンコールはゴットシャルクのバンジョー。
チャイコフスキーの四季より「秋の歌」。

マルチェロ(バッハ編曲)のオーボエ協奏曲第2楽章アダージョ。

いい時間を過ごせて有難うございました。
カツァリスのファンになりました。


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2010年05月28日

クリスチャン・ツィメルマン

今年はショパン生誕200年ということで、
これまでのショパンコンクール優勝者をはじめ、

多くのピアニストが来日し、
ショパンプログラムのコンサートが目白押しです。

13038.BMP1975年に史上最年少の18歳で優勝して、
今や巨匠中の巨匠。

YouTube で、完成された
気品あふれる演奏を見てきましたが、

ついに生で演奏を聴けるとは。
しかもオールショパンプログラム。

自前のコンサートピアノを世界中に持ち歩き、
会場の特性に合わせて調律師と共同で

響きのコントロール等、全てに徹底したこだわりを持って
リサイタルに妥協を許さない。

自前のピアノを持ち歩くのは、ホロヴィッツもそうだった。

ピアノのイスは僕が愛用しているバランスチェアーのように
前に傾斜している。

今回の演奏をおそらく録音して聴き直し
次の公演への修正のためでしょうか、

ピアノの前にマイクをセットしている。

ノクターンから始まり、葬送ソナタ。
細部まで気を配った色彩豊かな完成された演奏はさすが!

ピアニシモのコントロール。
同じ主題を違うニュアンスで弾き分ける。

前半の最後はスケルツォ2番。
今まで聴いた中で最高のスケルツォ2番でした。

この曲をここまでいろんな表情を見せて、雰囲気を出すとは。

後半はソナタ3番。
最後の一音まで集中してドラマを作ってました。

今日の会場のお客さん、拍手が早すぎて
最後の一音の余韻が消されてしまったのは残念。

僕の座席は2階席で3階席がかぶっている席だったので
ちょっと音響的に不利で、速いパッセージの部分の響きが
籠ってしまうのも残念でした。

2階席の一番前が空いてるなーと目についていて
次のラスト曲「舟歌」の前にすかさず席を移動しました。

響きが全然違う!
これぞツィメルマンという演奏を堪能できました。

アンコールはありませんでしたが、
予定されたプログラムに全身全霊を傾けた素晴らしい
リサイタルだったと思います。

白髪のツィメルマン、まだまだ往年の輝きは健在です。
次回はポーランドの哀愁漂うノクターンや
マズルカ、バラードを聴きたいものです。


Barcarolle Op.60(chopin)


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2010年04月05日

クリス・ボッティ

私お薦めのブルーレイに
「CHRIS BOTTI IN BOSTON]
があります。

2004年のピープル誌で、世界で最も美しい50人
にも選出されたトランペットの貴公子。

ヨーヨー・マ、スティング、ジョシュ・グローバン、
スティーブン・タイラーなど豪華なゲストとの共演は

贅沢な永久保存アルバムです。

バンドメンバーのピアノ、ドラム、ギター、ベースとの
アレンジの掛け合いはジャズの本場アメリカを感じる
最上級のものでしょう。

Scan10046.BMPそんなメンバーが来日とあって、
ライブに出掛けました。

女性が多いと思いきや、意外と男性と半々ぐらい。

クリス・ボッティーはのっけから
循環呼吸によるタンギングを披露してくれて、

いろんな音色を織り交ぜて、楽しませてくれました。

今回一番感動したのが、
上記のブルーレイにもゲスト出演している

サイ・スミスという黒人女性シンガーです。

実はサイ・スミスが今回来日されることが
ライブに足を運ぶ僕を後押しした要因なのですが、

正面の中央の座席で聴いた僕は、まさに打ちのめされました。

どんなマニアのステレオフォニックで聴いたのよりも
素晴らしかった。

当たり前かー。
黒人歌手の歌のパワー、表現力って

神が与えた人の声には、いかなる楽器も敵わない、
最高の楽器だと思ったほどです。

マライヤ・キャリーばりの裏声の掛け合いは拍手喝采でした。


司建築工房

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posted by Koji at 22:26 | TrackBack(0) | 音楽

2009年11月24日

浜松国際ピアノコンクール2

今回このコンクールを通じて、
いろんな方との出会いを頂いて、
大変有意義な日々を過ごすことができました。

100_0133.JPGこんなにいろんな方のピアノ演奏を
集中して聴き入ったのは
初めてかもしれません。

芸術には人を感動させる
共通した手法・エッセンスがあって、

建築の素材・色・五感(光、風、音、香り、肌)・呼吸度・
プロポーション・動線・・・

それらを組み合わせてリズムや強弱、バランスなど
音楽や絵画、写真から学ぶことが非常に多いんです。

100_0169.JPG・・・なぜ感動したのか分析する癖のある僕は
音楽をより深く味わえるようになって、

改めて自分のコレクションの
CDやDVDを聴き直すと

気づきがあり、
インスピレーションを受けます。

ピアノという一つの楽器からオーケストラやオペラ
のような多彩な音が、ポリフォニックに重なった時の
遠近感や立体感・・・。

そこには必ず曲の構成など
伝えたいパーソナリティーがあります。

100_1205.jpg今回優勝した奇跡の15歳、
2次予選の時、才能というものに
初めて出会いました。

皆さん、舞台での演奏する姿の大きさと
舞台を降りた時の年相応の
ギャップは魅力的でした。

浜松に来てくれて有難う!

100_1208.jpg浜コンが終わって寂しいけど、
またどこかでお会い出来ると信じて、

皆さんのご活躍をお祈りいたします。



スペイン狂詩曲S.254(Liszt)

司建築工房

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posted by Koji at 09:30 | TrackBack(0) | 音楽

2009年11月12日

浜松国際ピアノコンクール

今浜松で3年に一度の国際ピアノコンクールが開催されていて、

世界中から演奏家をめざす才能に秀でた若者が集まって、
熱演を繰り広げています。

100_0107.JPG公式サイトでライブ映像、
終了した演奏も無料配信されていて、
仕事の合間、夜は遅くまで

気に入った演奏者、
知らなかった名曲に出会えたりして
結構はまっています。

ただ音声だけでなく、難曲を足先のペダルを含めて
体全体で音楽を表現する姿を映像で見られるのはいいですね。

100_0127.JPGそう、豊橋からすぐ近くに
その舞台はあるのです。

気が付いたら、お目当ての演奏者の演奏を
ホールの響きで聴いていました!

その曲の世界を表現するために多くの種類の音、
間、テンポ、強弱を体全体で紡ぎだす姿に感動してます。

100_0114.JPG皆さんバロックから近現代、
コンチェルト曲まで
演奏会を開くだけのレパートリーを
持っていて、

積み重ねのレッスンで得た
演奏技術には頭が下がります。

皆浜松に来てくれてありがとう。

まだまだ熱演は続きます。

交響的練習曲 OP.13(Schumann)

司建築工房

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posted by Koji at 15:07 | TrackBack(0) | 音楽