2017年09月10日

villa campo HP UP

5年毎に更新する建設業の許可申請と
建築士事務所の許可申請の提出を終え、

8月に竣工したvilla campo の撮影画像を
ホームページにアップしました。

ご高覧下されば幸いに存じます。

tucasa_villa campo_7122_R.JPG以前に僕が手掛けた建築で、
ベットルーム〜シャワー室〜パウダールーム
が連続する空間を気に入って下さって、

部屋に浴槽がある空間をつくることで始まった。

初めて現場を見たとき、
イタリアの広場にしようと思ったことは
以前のブログで書いた。

イタリアと云っても様々な街や自治都市があり、
魅力的な広場は数多くあるけれど、

玄関を入ってすぐ右に折れ、
構造の梁の関係で天井がかなり低い部分をくぐると
そこから3つの部屋に分岐している。

不足していた収納スペースを
広場の鐘楼に見立てて増設することで、

メインの空間へはまた右へ曲がるという
地中海的迷宮性を帯びたヴェネツィアの空間構成を思った。

狭くて薄暗い道からトンネルをくぐって、
明るい広場に出る感覚だ。

美しい外壁やリズミカルな回廊で囲われた広場は、
まるで大広間、はたまた演劇的舞台のよう。

いろんな方向から広場を眺め、
また広場の真ん中から周りを眺める。

ヴェネツィアがオリエントと西欧の文化が溶け合って、
独特の都市風景を作っているように、

ここでは日本の伝統技法の素材や文化と融合させて、
魅力ある広場を作りたいと思った。

地中海世界には古代から、
多くの建物がぎっしり並ぶ喧騒からは想像もできない、
緑と水のある静寂の中庭を作ってきた。

ヴェネツィアでは地域住民の生活と密接に結びついた広場をカンポと呼ぶ。
イタリア語では田畑や野原を意味しているらしい。

周辺の環境と対話して、人の感性に響く素敵な風景で囲まれ、
美しい舗装を施せば、人々に親しまれる広場ができるのだ。

今回のレスタウロの機会を与えて下さった
クライアントに感謝致します。


司建築工房

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2017年05月23日

villa grid HP UP

tucasa_villa grid_ 153.JPG2000年に独立して17年。
多くの方のお陰様で、

海外での有意義なプロジェクトを
終えることができました。


ホームページWORKSに公開しましたので、
興味がございましたらご高覧下さい。

振り返ると、人生は偶然の重なりで、
若き日の人々との出会いがなければ、

今回のエキサイティングな経験はできなかっただろうと、ふと想う。
今まで関わって下さった方々の顔が浮かぶ。

日本では花々が淡々と咲き、新緑の季節を迎えたかと思いきや
もう夏の暖気がお出ましだ。

時の過ぎ行く早さに何の文句もないけれど、
文化財の消失と街並みの破壊のテンポは速すぎる。

戦後、産業の高度成長による開発事業によって
20世紀後半に多くの文化財が姿を消した。

例えばライトの帝国ホテルは1967年、
ライト未亡人が取り壊し反対の講演をホテル内で行ったその日、
未亡人の目の前で作業員を入れて石の解体作業が始まった。

戦禍を免れ、文化都市だった京都までもが
半世紀の間に多くの木造家屋が取り壊され、
90年代だけで、4万棟以上の古い木造家屋が消えた。

古いもの、自然なものは汚くて面倒で危険だと壊し、
ピカピカの工業製品を近代的で綺麗だと、
精気のない化学建材で作ることを選んだ人々が大多数を占めた。

全国どこに行っても看板と電線がひしめき合い、
公共施設はどこも土地の文化を取り入れず、画一的なフェイクばかり。

それでも繊細な感性を持つ人々は自分の好きな場所を見つけ、
観たい景色だけに焦点を絞って、残された自然や文化財を慈しむ。

日本には素材に対する美意識と世界に誇れる技術がある。

例えば昨年震災にあった熊本城の
あの安山岩の石組みは見事というしかない。
穴太衆(あのうしゅう)の眠り目地と武者返しの空間認識能力。

現代人ではできない技術や手に入らない材は保存し、
被害を受けても元の状態に近づくように修復に努め、
文化を守ることは残された国民の義務だと思う。

振り返れば、僕は若い頃から民家が好きで、
木や石や藁、土、紙、漆の温かい素材の生み出す
美しさ、テクスチャーに胸を躍らせた。

本物の素材で職人と誠心誠意ものづくりをしたいと思い、
90年代、数々の大先輩たちから勉強させて頂いた。

人生の先達たちの言葉には貴重な体験を経てしか
語りえない知恵が詰まっていた。

今でもその言葉は僕の胸の中で生き続け、指針になっている。

伝統と新しい施工技術を融合したら、快適で安全な建築が造れる。

tucasa_villa grid_ 034.JPG今回の建築は素材選びが
重要な要素だった。
それも現地で調達できる素材で。

木材は大陸の大地に相応しく
落ち着いた色味と
程良い野性味がほしかったので、

窓、ドア、テーブル、
机、棚はチェリーにした。

赤味のある木肌で華やかさがあり、
適度な硬さと重さで、温かみのあるスベスベした手触り。

壁と天井は柔らかい赤味のあるレッドシダー。
新築した時よりも5年10年経って落ち着いて
美しさが増すことだろう。

tucasa_villa grid_ 263.JPGここは冬の寒さが厳しいので、
開口部はすべて二重で

外壁廻りの内側は
藁入りの黄土と炭(断熱)で
これだけで厚みが300mmある。

外壁はすべて地元で採掘された石を積み、
下地を入ると厚みが250mmあるから、
外周部の壁の厚みは550mmを超える。

床下にも炭と黄土で厚みが300mmあり、
小砂利の蓄熱層と温水パイプの床暖房システムになっている。

もちろん冬は暖炉で火のある暮らしだ。

空調の室外機も温水ボイラーも
建築の外部のどこにも見えないように
デザインの一体化を図っている。

これからも施主の良き人生の一部になれたら
どんなに幸せだろう。

そのために今、勉強したいことがたくさんあって、
好奇心が加速する。


司建築工房

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2016年04月20日

海外プロジェクト

新たな詳細図面と模型、お土産を携えて
海外へ出掛けてきました。

山の現場は解体、土木工事が
ほぼ完了しておりました。

滞在中は、クライアント関係者の方々や
工事担当者の親身なご配慮を賜り、

工事前の打合せとして、
現地の方が調達でき、施工できるやり方で、

構造や暖炉、床暖房、空調、材料の決定等
有意義な時間となりました。

冬の寒さ対策のために全ての窓を二重にし、
外壁の石積みのための壁のおさまり等

多少の変更点等詳細図面におこし、
5月着工を目指します。

僕の一貫した文法に乗っ取ったデザインを
好意的に受け止めて下さり、

創造するための理解と協力の熱意を感じて、
有難いことです。

まだまだこれから
様々な詳細を伝えなければなりませんが、

陸を隔てたかの地で、
実際に作る職人さんや関係者の中で
共感的な和音が鳴り響くことを願って。


司建築工房

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2016年04月01日

チョイ住みinハワイ

2年ぶりのハワイ。

1459463131.jpg今回もワイキキの観光地から離れて、
オアフ島の水源、コオラウ山脈の

パワー溢れるレジデンスで
過ごせる幸せを頂いています。

空港から無料のハイウェイで、
山の上に建つレジデンスに15分で着く。

ホストとは別々のゲストのバスルームがあって、
冷蔵庫の食材、洗濯機、乾燥機も自由に使わせてもらい、

ホストが普段通りの生活をエンジョイするスタイルは
極上のおもてなしです。

CALTCI6H.jpg朝日に輝くダイヤモンドヘッドと海。
夕陽に紅く燃えるダイヤモンドヘッドと海。

このコンパクトな島では
海と山の息吹が生命力となる。

朝、鳥たちの歌声で目が覚め1日が始まり、
20数年かけてできた地下水を飲み、

CAQE4EPX.jpgこの自然の中に
身も心も癒される自分をゆだね、

これから手掛ける
Mountainside Residenceを
熟していこうと考えています。

リリコイバターのような収穫を信じて、、、


司建築工房

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2016年03月06日

六角形プラン

本物のクオリティーを持った家に住めるように
力を尽くすことほど面白くて意義のある仕事はありません。

目と肌を通して、人の心を揺り動かす建築を作る。

今、あるプロジェクトの実施設計を日々手がけているんだけど、

スケール感や素材の感触を想像し、
工事のしやすさを追求しながらおさまりを考え、
自分の手で作っていく感覚で設計をしています。

考えながら修正を繰り返し、瞬間的に生成されていく。

まるでモーツァルトの即興音楽のように
繊細な感性で他の奏者を注意深く聴き、
瞬間的に反応し合う感じと似ているかもしれない。

住まいの本質は内部空間にあり、
その核心は平面構成にある。

平面図自体が絵画作品にもなりうる。

さて、今回は六角形プランなんだけど、

自然界で六角形と云えば、
亀の甲羅、雪の結晶、
なかでもミツバチの巣でしょう。

美しいハニカム構造は今や建築材料や
航空宇宙産業にも応用されている。

ミツバチは優れた数学者であり、
建築デザイナーでもある。

彼らは完璧な角度を測るだけでなく、
地球が丸いことも認識しているらしい。

人のためでも六角形の空間は、
四角形よりも優しく包まれている感覚で、
人間の動きによく馴染みフレキシブルだ。

異国での山に囲まれた環境に相応しい
有機的な建築を建てる喜びを味わいながら、
完成の現場を想像する。

寝室、書斎、浴室から望む山の景色。
暖炉を囲む寛いだリビング。

高低差のある敷地によって、
階段を下りると違った景色に親近感を覚える。。。

宮城谷昌光さんの言葉。
「私はわずかでもいいから成長したい。
昨日よりも今日の方が良いものを書きたい。
言葉が人の心を打ち、人の助けになるというのは、
書く人のそういう部分がひとつひとつ
言葉に反映してくるからではないかと思うのです。」

日々の積み重ねの成長の先に
クライアントのための生命力のある建築が生まれる。

決して終わることのない生成の過程をもう少し楽しみます。



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2015年11月28日

暖炉の設計

師走を目前にして、
暖炉の火が有難い季節になってまいりました。

1448703790.jpgストックしてあった建築廃材が
いよいよ出番です。
木は無駄なところがありません。

木は建築の一部となって人を癒し続け、
使われなかった木は火となって

人を優しく暖めて、
大地に還っていきます。

焚きものの準備自体が楽しい。
火を熾すのももちろん。

建物の内部で本物の火が赤々と揺らめくのを見るのは
なんとも心地よいものです。

生命あるものでないと人は癒されない。
自然は美しくて正しい。。。

今暖炉のある物件を設計しているんですが、

暖房装置、燃焼装置としての炉や煙突の構造、
計算に基づいた比例に始まり、通風経路、断熱、
様々な考え、配慮の集積は、難しいけど面白い。

先月は暖炉のあるF・L・ライトの住宅を
いくつか見てきたばかりですが、

僕も人の身体と心を暖める暖炉の良さを味わえる建築を
創っていけたらと思う。


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2015年10月03日

ヘリテージマネージャー

今まで欧米の街並みを色々見てきました。

残念ながら、外壁を工業製品でまとった日本の街並みは
気持ち悪さを感じてしまう。

主な要素は素材だが、
日本にもまだ素材感のある愛おしい建築は残っている。

でも、、今でも価値ある建物がどんどん姿を消してゆく。

1445260713.jpg価値あるものを評価し登録していくことで、
ランドマークとして
残していかなければならない。

明治村を創設した二人の有志者のように。。。


そこでヘリテージマネージャー養成講座を受講し、
2年に亘って登録文化財について学んできました。

今日吹上ホールにて建築総合展で発表です。

僕たちの班は愛知県で唯一当時の敷地に残る
陣屋建築を調査しました。

1445260069.jpg鳥居建て形式の構造や指物の使い方、
屋敷林に囲まれ石積みや土塁、堀跡、
食い違い通路など

武家屋敷の構えを伝えています。

竹林のアプローチは
世界に誇れる文化遺産です!


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2015年09月29日

榑葺き民家

これから別荘建築の設計をします。
今日は敷地調査に出掛けました。

廻りの状況を見て早速設計業務に掛かります。

1445262319.jpg帰り道、僕の好きな
榑(くれ)葺きの民家を見付けました。

製材工具のない時代に手で裂いて板にし、
重ねて、石を置いています。


板は水に強い栗が使われていて、
古い榑は焚きものにして
無駄なく消費されます。

欧米で板を重ねた外壁は見たことがありますが、
こんな素朴な屋根は愛おしすぎます。

壁から屋根まですべて木の建物は
自然の風景に溶け込んでいます。

数少ない榑葺き、、、
段々鈑金の屋根に替えられていく中で
貴重な景観として残したい文化遺産です。


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2014年12月07日

明治村で初雪

明治時代には政府の高官や資本家たちによって
富や権力の象徴として和洋並列型の洋館建築が
数多く建てられた。

しかしすさまじく数多くの明治建築が破壊され消えていった。

201412084184.jpg心ある建築家は、明治建築を保存して、
博物館として活用する構想を打ち立てた。

東海道新幹線開業、東京オリンピック、
名神高速道路開通、と時を同じくして
明治村は誕生した。

現在明治村に保存されている建物のほとんどが、
国から破壊宣告を受けたものばかりだ。

取り壊しの最中だったものもあるらしい。
とりあえず解体して運び出すことから始めた。

201412084189.jpg価値はあるけれど、
けっしていい状態ではないから

意匠や素材、職人技術を変えずに
残していくことの苦労がある。

愛情、情熱がないとできない。。。

今年愛知県庁舎と名古屋市庁舎が
重要文化財になったり、

富岡製紙場が国宝、
そして世界遺産に登録されたり、

国内の登録文化財が1万件を超え、
社寺仏閣だけでなく民家に至るまで、

文化財として残そうという機運が
日本にもようやく芽生えてきたようだ。

201412084239.jpg初雪の明治村は冷え込んで、
明治浪漫に浸るどころではなかったけれど、

修繕、修理の探究は
僕の心を熱くした。





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2014年12月05日

師走の現場

久しぶりに現場の投稿。

最近はほぼ毎日名古屋の現場で
楽しく過ごしております(^_−)−☆

ずっと現場にいると細かいおさまりのポイントがあって、
現場にいて良かったぁ〜と思うことが度々ある。

作庭や日本画なんかとも共通するんだけど、
ちょっとしたことで大違い。

現場で自分がいいと思うおさまりを
職人に伝えると途端に空間が変わる。

本当にオーケストラの指揮者と似てるなぁと
つくづく想う。

201412054183.jpg壁に擬態化したようなスイッチやコンセント
ドアの取手は全てオリジナル。

ベットルームとドレッシングラウンジに挟まれた
ガラス張りのシャワー室にはレインシャワー。

今日は水道屋さんと建具屋さんが来てくれた。


自分が考えたものが現場で実際に納まるのを見るのは
いつも嬉しいものだ。

これから僕がデザインしたベッドやソファ、
テーブルなんかも届く^ ^v

空間の景色となるもの
すべてのトータルコーディネートも
いよいよクライマックス(^o^)/

201412054182.jpgマットレスから掛け蒲団、ブランケット、
枕もチョイスした。

バスタオルにバスマット、
バスローブ、色んな備品まで

実際自分も買って使ってみて
素材、肌触り、機能性等
選んで提案させて頂くワクワクな毎日。

とにかく現場が大好き。

お風呂に浸かると気持ちいい季節、
師走のご挨拶にかえて

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2014年11月22日

トーヨーキッチンの内覧会

TOYO KITCHENさんのショールームの
内覧会にお邪魔しました。

イタリアデザインの機能性を考えた
オープンキッチンをコアとして人が囲み、

そこにシチスのヴェネチアンモザイクを床に配して、
照明器具から家具に至るトータルインテリアを提案している。

今やファッションブランドが家具を手掛けるように、
キッチンだけに留まらず、
ファッションも手掛けている元気な企業力が頼もしい〜

201411223968.jpg大勢が並んでる列を尋ねてみると
VIPのおもてなし空間が今日だけ公開するという。

もちろんVIPではない僕は並ぶしかない笑

ヴェネチアンモザイクの
鉱物をガラスに混ぜることで生まれる
色や質感の威力は人の心を刺激する。

201411223925.jpg伊藤若冲を手割のヴェネチアンモザイクで
貼ってあったけど、まさに芸術作品!

照明を当てた時や自然光で
違う輝き表情が楽しめるし、
曲面の表現は魅惑的だ^ ^

素材と職人技が織りなすアートは
極上の空間にはうってつけなのだ。


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2014年10月04日

ダブルレインボー

先日、友達がダブルレインボーの画像を送ってくれた。
早朝の朝焼けの中に一瞬現れたショータイム!

201410053562.jpg「奇跡がたくさん起こりますように」と。

その感動と優しい心が
僕の身体に染み込んだ。

個人的な行為が社会に幸せをもたらす。
僕も建築を通して
そんな毎日を過ごしたいと思っている。

これからマンションのリノヴェーション工事が始まるんだけど、
マンションという言葉の固定観念に縛られることはない。

今回のクライアントの要望を形にすると
まさにホテルのスイートルームだ。

玄関を開けたらドレッシングラウンジ。

空間の形やドレッサー、TV廻りの家具はもちろん、
ベッドやサイドテーブル、ソファー、

スイッチ、建具の取手に至るまで
マットレス以外はすべてオリジナルで作る。

何よりも空間に合うサイズと色調が自由になるし、
オリジナルでしか出せない雰囲気が作れる。

201410043579.jpgシャワールームのタイルは
シルバーが似合うエメラルド色を
特注で焼いてもらう。

タイルは褪色しないし、
品を出すのに色は大事だ。

このメインとなる素材の背景色は、
全体を一つと考えないと品格を損ねてしまう。

明度を落とした静かな色調で、
茶色を基調にグレー、白、黒、紫、橙、エメラルドの7色の虹ができる。

どんな音階が響くだろうか。

管楽器だけではあまり琴線に触れない。
やはり弦楽器は不可欠だ。


ps:ダブルレインボーの画像を見た時
なぜかこの曲が頭の中に流れた
大河ドラマ 江


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2014年09月15日

最も高価な報酬

毎年年末のご挨拶用に
ポストカードを作ってるんだけど、

今年のを
剛鍼灸院さんの待合に置いてもらってたら、

そのポストカードを見て
感動して下さった方がメールをくれた。

20131109_1331.jpg「裏を返してお名前を確認せずとも、
一目で下坂さんの作品だとわかりました!!」

「そしてカードを見た途端に、
ペシャンコだった気力が一気に、

うわぁぁぁあと膨らんで、
格好いいってこういう事よね!!!と

瞬間的に何かモヤモヤとした
感情の仕分けがされちゃいました!!」

130908023.JPG「心が膨らみました!!」

「何をどうしたいのかスッキリしました!!」

「下坂さん、作品を作ってくれて、
そして待合にポストカードを置いて下さって、
本当に有難うございました。」

僕はロベール・ドアノーの言葉を思い出した。

「私が自分の感動を伝えることができた人々は、
地球の果てからでも手紙をくれる。

これらのメッセージは、
人がその人生の終りに受けることができる
最も高価な報酬であろう」


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2014年06月05日

僕の建築観

20代になった僕は吉田五十八の建築を見て鳥肌が立った。

人生の大半は仕事の時間だから
僕は好きなことができる人生を過ごしてみたいと思った。

品があって艶のある雰囲気はどこからくるのか。
見学可能なものはすべて見てきて、実測もした。

実際に施工した大工棟梁の処に行って、
原寸図をお借りしてトレースした。

研究すべきは、ヨーロッパ様式の輸入ではなく、
日本の伝統の中にある。

京都の庭師の親方や地元の職人から
色んなことを教えて頂いた。

寺院建築や庭園を見て廻って、
自然との融合や連続性、強弱やリズム、奥行。

日本各地の民家を見て廻って、
風土に合った材料や工法、意匠。

日本画や浮世絵のコンポジション。
非対称のバランス感覚と間。

空間は視覚的音楽である。

30代になって独立した僕は、
失敗は許されない責任感と喜んで頂けた安堵の連続だった。

海外の文化との接触と交流を通じて、
自己のアイデンティティーを見直した。

茶道を始めて、排除の美学、不完全の美。
茶室の精神宇宙は生命感と清潔感だ。

今や日本の街は、流行の形態を安易に模倣しただけの
模造品建築が横行し、

土地の持ち味に関係なく、紋切型の出来合い建築が
多言語的に寄せ集まっている。

メディアの写真写りを目的とした建築や
表面だけ体裁よく誤魔化して
劣化するだけの生命感のない建築は作りたくない。

建築は、宿るもの、人を癒すもの。
そのためにも身体感覚で作ってきた。

住宅の本質は内部空間にある。

季節を通じて家のどこにいても快適で過ごせること。
本物の素材で作ること。

家の中で安心していられること。
豊かで楽しい居場所があること。

健全で充分な性能と機能性、
そしてデザインが両立した愛着を増す建築を

僕に任せて下さったクライアントの為に
これからも丁寧に作り続けていきたい。

建築の質を確保し、適正な保証をするための
設計施工というスタイルで。

クライアントの財産や健康の為に
計算されたものこそ意味があり、
価値があるのだ。


司建築工房

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2014年05月07日

別荘生活

ゴールデンウィークの軽井沢は桜が満開だった。

画像 2981.jpgちょうど樹々が芽吹き始めた頃、
平野の1か月遅れの季節を再度味わう感じだ。

見通しのよい森はミソサザイが
さえずりながら枝から枝へ渡りメスを誘っている。

ミソサザイは確か一夫多妻だったか。

5月の終わり頃には
隣家が見えなくなるほど葉っぱが覆い茂るだろう。

日中は敷地の枝の剪定やマキの確保。

画像 2950.jpg朝晩は10度以下まで冷えるから
夕方にはBBQの炭火で暖を取り、
夜は暖炉に火を熾す。

でも乾燥しているから熱容量が少ないので
気温のわりに寒さを感じない。

僕は火を熾すのがたまらなく好きだ。

火がもう消えないぞとなった瞬間の高揚感。

火は熱を奪われない工夫と
熱容量の小さいものから燃やせばいい。

画像 2983.jpg別荘建築は住んでみると
キツツキ対策や色んな工夫が浮かんでくる。

標高1000mともなると気圧が下がるので、
沸点は95度だから炊飯は水を多めにする。

寒冷地なので水道水の凍結防止策が必要で
配管は凍結深度より低い地中埋設にして、
地上部配管は全てヒーター付だ。

機器は水抜き栓付の寒冷地仕様で自動水抜装置も付ける。

寒冷地は冬の配管用ヒーターの電気代が一番高くつく。

建築コストも湿気対策と凍結対策により
基礎工事にコストがかかるのと
雪の荷重に耐える構造強度の割り増しが必要だ。

爽やかで美味しい高原の空気と
贅沢な自然の恵みは魅力に溢れている。

独自の自然保護要綱の規定があり、
自然に敬意を払った控えめな軽井沢の作法、美学を
今学び始めたばかりだ。


司建築工房

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2013年09月11日

渥美 noie HP画像更新


渥美 noie の画像をHPにUPしましたので、
興味があればご高覧下さい。

130908023.JPG本当はデザインよりも温熱環境のことを
お伝えしたいんだけど。。。

恩恵と災いの両方を併せ持つ自然との結界である
「我が家」の微気候デザインは大事です。

冬から夏の高温多湿の日本の気候は、
他の先進国の中でも過酷といえます。

特に夏快適な室内環境をコントロールすることは難しいです。

僕は省エネも含めて、写真には写らない快適な温熱環境を
お施主様に提供したいと思っています。


司建築工房


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2013年09月09日

渥美 noie オープンハウス

お施主様のご好意で、
二日間オープンハウスをさせて頂きました。

1772.JPG普段あまり積極的に見学会を
開催していない僕にとっては、
わくわくするイベントです。

お施主様とずっと過ごして、
ご兄弟や親戚、
ご近所さんとの交流は楽しいものでした。

仕事の締めくくりとしてお施主さまと愉しもうと思って、
今回は、ヴァイオリニストの山本美華さんに来てもらって、

生演奏を披露してもらいました。

1814.JPGオープンハウスという名の
ヴァイオリンコンサートです(笑)

この部屋にバッハが沁みます!

「すごく音が綺麗に響いて、
バッハが心地良く弾けます!」とのこと。

建築×音楽の相乗効果で人の感性に訴えかけます!

1796.JPG建築に人。

そこに文化と芸術の薫りが加わって
素敵な景色になります(^^)

建築を引き立たせる一番は人だということを
気づかされました。

1795.JPG
曲線空間の一部、階段の途中には穴が空いていて、
お子達は一瞬にして遊び場にしてしまいました!

彫刻作品を母屋との間の中庭に置いたんだけど、
お子達にはそれさえも遊び場に変えてしまいました。

裕かな人生を送るための「場」である「我が家」
生きるために必要なものがすべてある「我が家」

1763.JPGその「我が家」は癒しの場にしたいから
本物の自然素材で肌感覚で作りました。

そこに居心地のいい場所を作ったら、
家族が集まり、

家族の気配を感じながら
安心して自分だけの時間を過ごすことができる。

1803.JPG人は直線よりも曲線や起伏のある場所を
心地よいと感じ、

硬いものより柔らかいものを好みます。

天井に描いた曲線は
そうした人間本来の欲求を満たすものです。

この曲線は見る人によって楽器だとか、
音符やメロディーの「動き」だとかを想像させます。

130908023.JPG車窓から眺める田園風景の起伏が
変化していくように、

見る方向、角度で色んな曲線が楽しめるんです。

最後に目に見えない住環境ですが、
遮熱+三層の空気層で施工してあるため

この日の2階の天井、壁、床
共に表面温度は25.4度以下でした。


司建築工房


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 大地の樹木 本物の素材 火のある生活




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2013年04月19日

建築許可申請

建築地が調整区域での建築計画。

分筆して新たに許可を申請して
家が建つようにするのも僕の仕事なんだけど、

既存の建物についての昔の許可や
確認申請に誤りがあることを見つけた!

前の設計士は知ってか知らずか
つまり虚偽の申請なんだけど、

お施主さまも知らなかったらしい。

間違いは隠さず県にもありのままの現状を伝えて来た。

僕の代で過去をきちんと整理するために
地霊さんに呼ばれたのかなー

運良くこの敷地には線引き前からの宅地要件があり
晴れて家が建ちます。



司建築工房

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耐震 微気候 防音 遮熱 ゼロエネルギー
posted by Koji at 22:10 | TrackBack(0) | 日々の仕事

2013年03月25日

カフェのカウンター

街路樹の桜が輝く季節。
ぶらっと外出してみる。

画像 1041.jpg最近友達から教えてもらった
隠れ家のような喫茶店の

カウンターで読書中。

教えてもらうとすぐ行きたくなる。

お店のセレクトした音楽も心地良く、
アイデアが出てきてメモってます。

たまにはいいもんです。


司建築工房

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耐震 微気候 防音 遮熱 ゼロエネルギー
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2013年03月22日

交差点に立つ一本桜

名古屋に来て初めて見る満開の桜!

画像 1025.jpg事務所から歩いてすぐの交差点の喧騒に
たった一人っきりで
季節を越えて立っていたんだね。

この美しさには頭が下がります。

今日は栄で建築士定期講習会でした。

耐震偽装問題や名義貸しのニュースなんかも最近ありましたが、

建築士は資格者ですから、
社会的な責任も重いことを常に自覚して、

品位や誠実な倫理観を持って、
日頃の言動もわきまえないといけないなーと僕は思ったのでした。



司建築工房

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posted by Koji at 23:21 | TrackBack(0) | 日々の仕事