2016年09月14日

お茶事を愉しむ秋

現場から帰る道すがら、日の暮れるのも早くなり
車窓を全開にすると涼しい秋の風が吹き抜ける。

秋の虫の鳴き声がする道を選んで。

月に一度月釜にお招き頂ける光栄に浴して
4年目を迎えておりますが、

仕事に明け暮れる日々の中で、この日だけは
他では味わえない贅沢なひとときに身を置きます。

お茶席にて季節を五感で味わう総合芸術は、
日本人の繊細な感性や精神性、美学まで詰まっています。

先月のお茶事は、お茶碗をはじめ
すべてガラスのお道具立てという
めったにお目にかかれない景色の中、

冷たいものを頂かなくても
こんなにも涼しい気分になるものかと感動しました。

今月の重陽の節句のお茶事は、亭主のお着物から
お菓子、お菓子器に至るまで、菊づくしのお道具立てで、

毎回亭主のおもてなしの尊いお心がひしひしと伝わり、
頭が下がる想いになるのでした。

江戸幕府から始まった五節句の風習では
植物(重陽の節句は菊)が邪気を祓うという

無病息災の願いも込められています。

京都平安堂さんの表装によるお掛け軸は、
大徳寺住職の揮毫「掬水月在手」

重陽の節句のお茶碗にて最後にお出し下さったお白湯に
中秋の名月を妄想して浮かべてみた。


司建築工房

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2016年09月11日

弦楽の響きに癒される秋

最近は、食事の時や夜のリラックスタイムに観る
パラリンピックの選手たちに
オリンピック以上の感動と勇気をもらっています。

ハンディのあるところからスタートして、
健常者以上に努力・修練を積み重ねた人たちだ。

弦楽器を習得する道にも通じるものがあります。

さて、五嶋みどりさんのチャイコフスキー協奏曲を
鑑賞してきました。

努力・修練を積み重ねて舞台に立つ姿がここにもある。

メンデルスゾーンと共に好きな曲のひとつだから
生演奏を聴く時間は特別だ。

超絶技巧の難曲を巧く弾くなーという感じの演奏ではない。

技術的な難しさから完全に解き放たれて、
全身で音楽表現のみに集中する表現者と云おうか。

求める音色を紡ぎだすために
覚え込ませた身体が躍動する姿は
鍛え上げた舞踏家のようだ。

6月にもみどりさんの演奏を聴く機会があって、
その時はリスト、モーツァルト、クライスラー、シューベルト
だったけれど、

それぞれの曲想に即した音色と
やわらかいタッチが印象的でした。

今回も時に、海へ急降下して魚を捕まえる鳥のように
弓が弦にアタックするのだけれど、

実にいいニュアンスの音色です。

幸運なことにアンコールで
バッハの無伴奏を2曲聴かせてくれました。

教科書的ではない、アイデンティティーのあるバッハは
目頭が熱くなり、心に沁みました。

もうひとつ、広上淳一さんの指揮による京響が
アンコールとして聴かせてくれた武満徹のワルツ。

僕は初めて聴いて気に入りました。
帰って調べてみたら、
映画「他人の顔」(1966)で使われた曲のひとつらしい。

最近仕事の合間に機会を見つけて鑑賞するのは
チェロをはじめ、チェロ四重奏や弦楽四重奏なんだけど、

この弦楽合奏の音の重なりでできる
温かくて深みのある音色に癒されています。


司建築工房

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2016年08月28日

充実の夏の現場から

今年の夏は2件現場が始まりまして、
現場で過ごすことが多かった。。。

早朝に起床し、料理をして朝食をしっかり摂り、、、
弁当を持って現場に出掛ける。

夏の現場の一日は、
ミネラルウォーター2リットルをいとも簡単に消費する。

現場から戻れば、ゴミなどの片づけ、設計や段取り、、、
そしてチェロの練習。

日没とともに休息に入るわけではないけれど、
案外サーカディアンリズムな毎日だ。

現場でも最近はトンボを見掛けるようになり、
あれほどいた蚊も減ってきた気がする。

現場生活から季節の移ろいを感じるのでした。

1472304667.jpgリフォーム現場ではドイツから取り寄せた
電磁波電界シールド材を

外壁面すべての壁と
最上階の天井に敷設した。


これは外部から建物内に透過してくる高周波を遮蔽し、
内部の高周波と屋内配線から発生する低周波を吸収して減衰し、
伝導性テープでアースと連結させて、逃がす仕組みだ。

無線通信網の利便性を最優先して
負の側面を顧みない文明社会日本の中では、

かつて人類が経験しない電磁波を
あらゆる場面で四六時中浴びていることは事実で、
活性酸素を放出させやすい環境だと言える。

最近は田舎へ逃げれば大丈夫とは言えなくなった。

世界ガン研究機関が携帯基地局などから出るマイクロ波に
発がん性の可能性を認定して5年経つけれど、

国が定めた電力密度の安全基準は
高周波規制を始めているEUのなんと1万倍。
これは人体の許容範囲を越えている。

EUの国々がマイクロメーターを見送ったり、
高周波規制に乗り出している動きと逆行して

日本では介護・医療・学校でさえ
無線LANによるユビキタス社会を国策とし、
高速通信技術をさらに加速させている。。。

この話題はこのぐらいで切り上げて。

工程の最後にはガラス面にもシールドフィルムを貼り、
シールドカーテンを併用します。

これで25年前の電磁波レベルにはなるだろうか。

猛暑の中、壁に貼った電磁波シールド材を貼ってから
明らかに輻射熱の体感が変わった。

思いがけず、遮熱効果もあるようだ。

住宅は、健康な人生を過ごすための基本的な生活の居場所であり、
しかも、安らぎ、寛ぎ、癒されるべきで、
いつまでも飽かずに楽しめるところだ。

それには身体感覚に基づいた
自然の素材で生成される表現にすべきで、

内部空間こそが住宅の本質だ。

1472304708.jpg今現場は天然の木に囲まれてきたけれど、
住む人の前に、僕ら現場で働く職人に
エネルギーを与えてくれている。

すべての壁に木を貼り終えたら、
床には天然のマーモリウムを貼り、

薪ストーブ廻りのレンガ貼りや煙突工事も
これからだ。

そして棚、テーブル、机等
すべて壁と同じ木で手作りしていきます。

1472468511.jpg注文して挽いてもらった木材を
大工さんの作業場で、
1週間プレーナー掛けしています。

かなりのボリュームがある木たちを
加工できる広い作業場があることが有難い。

木屑の量も半端ない。

木は削ってみないとわからない。

機械に掛けるとは云え、何度も削り木を見て、
同じ樹種でも個性の違うひとつひとつの材料を生かす。

親密に木と接すると、材木屋さんが苦労して適材適所に
少しでもいい材料を届けたいという想いがわかる。

自分で木を一枚一枚機械に通しながら感じるのは、
建築というのは自分の姿が忠実に映るもので、

作り手の生活に偽りやうそのないものであれば、
最善を尽くして誠実に生きる生き様が鏡のように反映するということ。

たぶん同じ木の表現でも違ってくるし、
お施主様はそのなにかを感じて
暮らしてもらえるのではないかと信じています。

1472304766.jpgもう一つの現場は新築で、
こちらも猛暑の夏始まりました。

海外とか国内とか建築に区別はないけれど、
この建築は現地で産出する石を
外壁や土留めに積み、

内部は木と現地で調達できる土と天然のマーモリウムで造り
外壁の石が内部にも連続します。

壁の中や屋根面、床の断熱にも空調設備を備えた天然の素材を使い、
外部の建具もすべて木でつくる二重の建具です。

この土地に生えた樹木のように有機的な自然の風景となるためには
本物であらねばならない。

廻りの自然環境に調和してくれるだろう六角形の空間を
楽しさや豊かな生活に貢献するように設計しました。

当初は別荘であるけれど、永住の住まいとしても
日々の生活で季節、昼夜、様々な楽しさを発見してもらえたら嬉しい。

僕の考えた表現が形になるまで
まだまだ建築の日々が

つづく。


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posted by Koji at 15:25 | TrackBack(0) | 現場

2016年08月02日

特別展古代ギリシャ

ルネサンスの天才も近代絵画の巨匠も
古代ギリシャからインスピレーションを得て、
創作の源がここにある。

古代ギリシャの遺産は、
まさに永遠の美の源泉、人類の宝だ。

ローマの葡萄畑からラオコーンが出土した時、
ミケランジェロは芸術の奇跡と言った。

1470199419.jpg斬新なモチーフとフォルムの土器。
繊細な装身具の工芸技術。

歴史上の芸術家に引けを取らない
名もなき陶工、陶画家、金細工職人たち。

僕はアッティカ黒像技法の人物画が好きで、

ルーブル美術館でも多くの作品を見ましたし、
ルーブルにはヘレニズム期における彫刻の傑作があります。

古代ローマ人はギリシャ彫刻のリアルな官能表現に魅了された。
ロダンも古代彫刻に魅了されたひとりだ。

僕は浮彫りも好きで、パルテノン神殿の浮彫り彫刻は、
大英博物館等でもたくさん見ました。

男たちは食べるために戦う戦士。
ゆえに肉体を鍛え、人間の肉体美を追求した。

芸術には富が不可欠だけど、
職人たちの人間本来の信仰心によるところが大きい。

古代ギリシャへのリスペクトは美術だけではない。

古代ギリシャ人は、都市国家を形成し、
建築、哲学、数学、天文学、医学、文学、
演劇、オリンピックの礎を築き、民主政治を行った。

法律の下での平等、言論の自由、選挙、裁判が行われた。
真実を探究し、知性と野生のバランス感覚を持ち合わせた。

現代社会の礎を築いた古代ローマ人のインフラ技術も
これらの人材を輩出した教師は古代ギリシャ人だった。

アレクサンダー大王は13歳から、
アリストテレスから教育を受けているし、
カエサルもアウグストゥスもギリシャ人教師に学んでいる。

古代ローマの元老院の影に古代ギリシャ人あり。

古代ローマの医師はギリシャ人の仕事だった。

アルキメデス、ヒポクラテス、、、
ピタゴラスは地球は丸いと言った。

紀元前にすでに地球の円周の長さを求めている古代ギリシャ人。

今回の古代ギリシャの芸術を通して、
一神教でない時代の人間の能力の高さを改めて窺い知るのでした。

1470203462.jpgギリシャ神話やホメロスの世界は、
その後のヨーロッパ市民の
一般教養のひとつだけど、

それに登場する英雄たちに魅せられた
シュリーマンのような発掘した人と

それを大事に保管する人がいなければ
今日の鑑賞は叶わないわけで。

今回火山灰に埋もれてたことで、
3700年前の色鮮やかなままのフレスコ画には心躍りましたが、

引き続き、火砕流に埋もれたポンペイの壁画展が楽しみです。


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2016年07月15日

アンドリュー・ワイエス水彩・素描展

現在国内外のプロジェクトが同時進行しており、
先月より早朝から日暮れまで現場仕事で汗して、
夜は計画図面等、充実した日々を過ごさせて頂いております。

独立して16周年の今日は、久しぶりに現場を離れて、
アンドリュー・ワイエス水彩・素描展へ出掛けてきました。

1468582127.jpgオルソン・ハウスでの
人の普遍的な営みや息づく風景、
何気ない対象物への感受性と質感は、

工業製品をまとった模造品の街並みに暮らす僕の胸に
失われた温もりを感じる風景を
取り戻したい欲求とともに
強烈な美の輝きとしてよみがえる。

感動した風景の記憶を本質的なものだけにそぎ落とし、
色調を抑えた茶色や灰色や余白の白を基調に

細部のテクスチャーと独創的な構図で表現された習作コレクションは、
日本の美意識にも通じる余白の魅力と精神性がありました。

青や赤や黄色を効果的に使う色遣いは
僕の好きなライトの建築と共通する。

アメリカの大自然を愛したお二人の共通点でしょうか。

ワイエスは油絵の重たい感じは性に合わないという。
バッハとシベリウスがお好きだったワイエス。

観覧の後、お出し下さった
メイン州に因んだブルーベリーの味は、
今日の良き日の思い出となりました。

バッハの無伴奏とともに。


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2016年04月20日

海外プロジェクト

新たな詳細図面と模型、お土産を携えて
海外へ出掛けてきました。

山の現場は解体、土木工事が
ほぼ完了しておりました。

滞在中は、クライアント関係者の方々や
工事担当者の親身なご配慮を賜り、

工事前の打合せとして、
現地の方が調達でき、施工できるやり方で、

構造や暖炉、床暖房、空調、材料の決定等
有意義な時間となりました。

冬の寒さ対策のために全ての窓を二重にし、
外壁の石積みのための壁のおさまり等

多少の変更点等詳細図面におこし、
5月着工を目指します。

僕の一貫した文法に乗っ取ったデザインを
好意的に受け止めて下さり、

創造するための理解と協力の熱意を感じて、
有難いことです。

まだまだこれから
様々な詳細を伝えなければなりませんが、

陸を隔てたかの地で、
実際に作る職人さんや関係者の中で
共感的な和音が鳴り響くことを願って。


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2016年04月02日

ハワイで再びオシポフ建築

今回もハワイの建築家との交流を通じて
興味のある建築を見て廻りました。

1459574461.jpgオバマさんの出身校プナホウ・スクール内に
オシポフのチャペルがあると聞いて早速。

池の蓮は元々群生していたらしい。
池から自然に生えたような建築を
目指したのだろう。

シンプルな屋根を掛けたチャペルは、
池の一部が内部まで取り込まれていて、
池側と陸側で屋根の材料が違うのが面白い。

1459574660.jpg内部では2か所の色ガラスを通した光と
説教壇にトップライトの光が降り注ぐ。

広大なキャンパスの敷地には見事なツリーや
南の島の色鮮やかな花々が咲いていた。

1459574590.jpg蜜に集まる蝶や蜂ならずとも
多様な花に吸い寄せられる。

甘い香りのプルメリアや
シェルジンジャー。

1459574550.jpgブーゲンビリアのピンクは
実は包葉で、
花は可憐な白。

他にも、黄色い大きなラッパのような
カップオブゴールド。
ピンクシャワーにピカケ、ジャカランダ。。。

今回ステイしたレジデンスのすぐ下にも
オシポフ設計の住宅があった。

道路沿いは駐車場と玄関と一部屋が
陸屋根にして低く佇み、
屋根にはユニークな換気扇がいくつも立っていた。

奥に行くほど山の斜面に合わせて下へ広がり、
眺望を独り占めする感じは
僕のステイ先の平面構成と同じだ。

1459574713.jpgオシポフのワード・IBMビルの
ブリーズソレイユはリノベ・再開発された今も健在だ。

建物の用途、場所性に応じてデザインと仕掛けを変え、
風を読み、光を操る。

たまたま草間弥生さんの水玉アートが展示されていた。


ダウンタウンには歴史的建造物が集まっている。

外国の国家元首として初めて日本を訪れ、
皇室との縁談・同盟を望んだカラカウア王は、

当時のハイテク技術を駆使して、
イオラニ宮殿を建てた。

日本びいきの王は、勤勉な日本人を求め、
明治元年から日系移民を受け入れている。

1459574791.jpg1959年(昭和34年)ハワイ王国は、
アメリカ合衆国の50州目として併合された。

その北側に1969年に建てられた
ハワイ州政府ビルは名作だと思う。

ここにハワイ州の紋章に刻まれた言葉がある。

「大地の生命は正しいものに永遠に宿る」


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2016年04月01日

チョイ住みinハワイ

2年ぶりのハワイ。

1459463131.jpg今回もワイキキの観光地から離れて、
オアフ島の水源、コオラウ山脈の

パワー溢れるレジデンスで
過ごせる幸せを頂いています。

空港から無料のハイウェイで、
山の上に建つレジデンスに15分で着く。

ホストとは別々のゲストのバスルームがあって、
冷蔵庫の食材、洗濯機、乾燥機も自由に使わせてもらい、

ホストが普段通りの生活をエンジョイするスタイルは
極上のおもてなしです。

CALTCI6H.jpg朝日に輝くダイヤモンドヘッドと海。
夕陽に紅く燃えるダイヤモンドヘッドと海。

このコンパクトな島では
海と山の息吹が生命力となる。

朝、鳥たちの歌声で目が覚め1日が始まり、
20数年かけてできた地下水を飲み、

CAQE4EPX.jpgこの自然の中に
身も心も癒される自分をゆだね、

これから手掛ける
Mountainside Residenceを
熟していこうと考えています。

リリコイバターのような収穫を信じて、、、


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2016年03月20日

好きな曲を弾いた日

僕が弦楽曲の中で一番好きなもののひとつ、
モーツァルトのアイネ・クライネ・ナハトムジーク。

4楽章とも名曲です。
今回は第1楽章を演奏させて頂く機会を頂きました。

革命前に作られた社交時代の音楽。

高いクオリティと親しみやすさ。
ひとつたりとも退屈なパートはない。

演奏者には洗練度と
音の軽さをとらえる技巧を求める。

弦楽器は弓で音色がガラリと変わる。
左手で音程を作り、
右手で音の軽さを表現する半飛びの弓のコントロール。

演奏は集中力だ。
呼吸を合わせ、始まったら止まらない。
他の奏者を注意深く聴き瞬間に反応しあう。

1458460252.jpg音楽は瞬間に生成され消えてゆく。
その瞬間にしか存在しない
1回きりの即興ライブ。

重なった音がハモり、
ユニゾンで揃った心地良さは
身震いさえ感じました。

貴重な一瞬を留めた写真を下さった方に感謝です。

他にバッハのアリオーゾと
モーツァルトのキラキラ星変奏曲も弾かせて頂きました。

今日の子供たちには、
弦楽アンサンブルの楽しさを感じて、

より自分の楽器の修練を積む
新たな気持ちを抱いてくれたら嬉しいです。

建築と同じで、日々研究。
生涯精進あるのみです。

わずかずつでも成長したいという誠実な気持ちは
生み出す建築や音楽に反映してくるものだと思います。

五嶋みどりさんの言葉
「楽しみも苦しみもすべて音になる」


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2016年03月06日

六角形プラン

本物のクオリティーを持った家に住めるように
力を尽くすことほど面白くて意義のある仕事はありません。

目と肌を通して、人の心を揺り動かす建築を作る。

今、あるプロジェクトの実施設計を日々手がけているんだけど、

スケール感や素材の感触を想像し、
工事のしやすさを追求しながらおさまりを考え、
自分の手で作っていく感覚で設計をしています。

考えながら修正を繰り返し、瞬間的に生成されていく。

まるでモーツァルトの即興音楽のように
繊細な感性で他の奏者を注意深く聴き、
瞬間的に反応し合う感じと似ているかもしれない。

住まいの本質は内部空間にあり、
その核心は平面構成にある。

平面図自体が絵画作品にもなりうる。

さて、今回は六角形プランなんだけど、

自然界で六角形と云えば、
亀の甲羅、雪の結晶、
なかでもミツバチの巣でしょう。

美しいハニカム構造は今や建築材料や
航空宇宙産業にも応用されている。

ミツバチは優れた数学者であり、
建築デザイナーでもある。

彼らは完璧な角度を測るだけでなく、
地球が丸いことも認識しているらしい。

人のためでも六角形の空間は、
四角形よりも優しく包まれている感覚で、
人間の動きによく馴染みフレキシブルだ。

異国での山に囲まれた環境に相応しい
有機的な建築を建てる喜びを味わいながら、
完成の現場を想像する。

寝室、書斎、浴室から望む山の景色。
暖炉を囲む寛いだリビング。

高低差のある敷地によって、
階段を下りると違った景色に親近感を覚える。。。

宮城谷昌光さんの言葉。
「私はわずかでもいいから成長したい。
昨日よりも今日の方が良いものを書きたい。
言葉が人の心を打ち、人の助けになるというのは、
書く人のそういう部分がひとつひとつ
言葉に反映してくるからではないかと思うのです。」

日々の積み重ねの成長の先に
クライアントのための生命力のある建築が生まれる。

決して終わることのない生成の過程をもう少し楽しみます。



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